一人暮らしをしている人のなかには、災害に大きな不安を抱える人も多いです。
これは一人暮らしをしている場合、自分の命は自分で守らなくてはならない局面が多くなるからです。有事の際に備え防災グッズを用意していても、持ち運びができなければ意味がありません。
被災したときにさっと手に取れる場所に、防災グッズを置いておくのが良いでしょう。今回は、速やかに避難をするために知っておきたい、防災グッズの置き場についてご紹介します。
☆一人暮らしだからこそ防災グッズの置き場は決めておこう
一人暮らしをしている際に災害に遭うと、自分の判断で避難をしなくてはいけません。
地震などの災害が起こった際には、建物から離れ素早く避難をすることが求められます。しかし、防災グッズを持たずに避難をすると、その後最低限の生活が送れないことも考えられるのです。
避難所には、多くの人々が集まります。災害発生時から公的な機関が働き、救援物資が避難所に届けられるまでには、ある程度の時間が必要です。その間の生活は、自分たちが用意した防災グッズを使用し、乗り切る必要があります。避難所には食料や水、毛布や布団などの寝具などが備蓄されています。
しかし、避難所に多くの人々が集中すると、それらの防災グッズが足りなくなってしまうことも考えられます。一人暮らしの場合、最低限の生活を送るために必要なグッズが不足していても助けてくれる人が見つかりにくいです。災害時に衛生的な環境で最低限の生活を送るには、自分専用の防災グッズを避難所に持ち込むのが大切です。
素早く避難をしつつ、必要な防災グッズを持ち運ぶためには、グッズの保管場所を工夫する必要があります。
☆置き場は分散させるのが鉄則
かばんやリュックにまとめておくべき防災グッズにはさまざまなものがあります。
まず、防災袋に入れておきたいものとして挙げられるのが食料です。避難所に避難しても、救援物資が届くまでは2日~5日間程かかると想定されます。最低限の生活を送るために、防災リュックやかばんには、3日分程度の水や食料を入れておくのが望ましいでしょう。
他にも、快適な睡眠をサポートするエアマットやエア枕などの寝具、切り傷など軽度なケガの治療を行える医療小物などを防災グッズとして備えておくと安心です。しかし、これらのアイテムを1つのかばんやリュックにまとめてしまうと、重くなってしまうことも考えられます。
重量があるリュックやかばんは持ち運びづらく、素早い避難の邪魔になってしまう場合もあります。必要な防災グッズを持ち出し、非難するためには防災グッズをまとめた袋を2つに分けておくと分けておくと良いでしょう。防災グッズは避難後にすぐ必要になるものと、数日経過しても問題ないものとを分けておくと便利です。
一時避難の際には避難所で生活するために必要不可欠なアイテムを運び、再び屋内に荷物を取りに戻る際に残った防災グッズを避難所に運ぶとスムーズです。
☆一時避難の時に必要なものとその置き場所
一時避難をする際には、必要最低限のグッズを持ち出すようにしましょう。
まず、必要な防災グッズとして挙げられるのが「ヘルメットやライト」などの防災グッズです。避難をする際は必ずしも日中であるとは限りません。暗闇の中、ライトを使わずに避難をするのは難しいと言えます。日中に避難をする場合であっても、頭上から物が落ちてくるなど、危険が多いといえます。このため、身の安全を守りながら避難所にたどり着けるよう、ヘルメットやライトなどの防災アイテムを持っていくのが良いでしょう。
次に必要な防災グッズとして挙げられるのが携帯電話の充電器やラジオなどの電子機器です。一人暮らしは、家族と離れた環境であるため、携帯電話がないと安否確認ができない場合もあります。屋内は倒壊するおそれもあるため、携帯を忘れずに持っていくようにしましょう。
しかし、災害に遭った際には、携帯電話が使えなくなってしまう場合もあります。電気が使えない環境の中で情報を収集するためには、電池式ラジオなどを持っていくと安心です。携帯電話が使えない環境の中でも、災害に関する情報を収集できます。
一時避難をする際に持ち出すヘルメットやライト、ラジオなどはリュックなどにまとめ、玄関に置いておくと便利です。就寝時に災害が起きても避難ができるよう、携帯電話は枕元に置いておくと良いでしょう。
☆二次避難の時に必要なものとその置き場所
二次避難の際に持ち出したいグッズとして挙げられるのが「食料と水」です。
規模の大きな災害に遭ってしまったときは、水道やガス、電気など人の生活に欠かすことができないライフラインが断たれてしまうこともあります。自衛隊などの公的な機関が救援物資を運ぶまでには、2日から5日間程度の日数がかかることもあります。この場合、救援物資が届くまでの食料は、個人で確保しなくてはいけないのです。
避難所に持っていく食料は、火を使わずにさっと食べられる食品が理想的といえます。カンパンや栄養補助食品などを防災袋に入れ、まとめておきましょう。次に必要な生活用品として挙げられるのが衛生管理用品や医療用品などです。避難所には多くの人々が集まるためトイレが思うように使えなかったり、不衛生な環境になりやすかったりなどの問題があります。
生活環境を清潔に保つために、簡易トイレや消毒液などは必要です。災害時には、けがをしたり体調を崩しやすかったりと健康を管理するのが難しいこともあります。しかし、避難所では専門的な治療を受けるのが難しいのも事実です。
最低限の医療用品を持ち歩き、体の不調やけがに備えましょう。二次避難に必要な防災グッズは、直射日光を避け湿気の少ない場所で保管すると安心です。
☆まとめ
一人暮らしの人にとって防災グッズの置き場を工夫することは重要です。
取り出しにくい場所に防災グッズを保管してしまうと、速やかに避難ができなくなる場合もあります。防災グッズを持たずに避難した場合、ケガをしてしまうなどのトラブルに巻き込まれやすいです。避難をする際には、ヘルメットやライトなどの身を守るためのグッズを忘れないようにしましょう。
1度にすべての防災グッズを運ぼうとすると、荷物が重くなってしまうこともあります。一時避難と二次避難で、持っていくべき防災アイテムを選別すると良いでしょう。
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