いざというときのために、日ごろから防災グッズの準備はしておきたいものですが、赤ちゃんがいる家庭は何をどれくらい用意したらいいかわからなかったり、荷物が多くなったりしてしまいがちです。
そこで今回は、赤ちゃんがいる家庭向けに、避難生活中のストレスをできるだけ軽減できるグッズや荷物を減らせる収納グッズなどをご紹介します。
かさばるオムツは圧縮袋で!
まだオムツが外れていない赤ちゃんがいる場合は、もちろんオムツの用意が必要不可欠です。
防災グッズを準備する際には、交通インフラの長期停止に備えて1週間分用意するのがいいといわれていますが、1日何枚も使うオムツを1週間分用意するとなると、大量の荷物になってしまうため、持ち運びの負担になってしまう可能性があります。
そこでおすすめなのが、紙オムツ専用の圧縮袋です。
圧縮袋にオムツを入れて、バルブ式なら掃除機で吸い込むか、または掃除機不要のものであればくるくると丸めながら空気を押し出すだけで簡単に圧縮できるので、荷物の量を減らすことができます。
もしオムツ専用の圧縮袋が見つからない場合は、布団や衣類用の圧縮袋を使ってもいいでしょう。
圧縮袋1枚にオムツをたくさん入れるのではなく、小分けにしておくと圧縮状態がキープできますし、また取り出しやすくもなるので便利です。
用途もさまざま授乳ケープ
母乳育児中の方に欠かせないのが、授乳ケープです。
たくさんの人が生活する避難所には授乳スペースを用意しているところは少ないので、ストレスを感じるママもいるでしょう。
そこで授乳の際にケープですっぽり体と赤ちゃんを覆ってあげることで赤ちゃんが落ち着いてミルクを飲めますし、ママも回りの目を気にせず安心して授乳できます。
このほか授乳ケープは授乳中だけでなく、赤ちゃんの布団代わりや防寒対策としても使えます。また授乳ケープの中には、授乳カバーとしてだけではなく、ボレロやスカーフ、カーディガン、ベビーブランケット、日よけ対策などとボタンを掛け違えるだけで何役も果たせるタイプもあります。
温めなくても食べられるベビーフード
避難所生活では、なかなかコンロを使うことができません。普段、粉ミルクや離乳食を作る際にお湯を沸かしたり電子レンジを使ったりしている家庭も多いでしょう。
けれども、温めなくてもそのまま美味しく食べられる非常食向けのベビーフードはたくさんあります。ここでは3つご紹介します。
1つ目は、瓶詰めタイプのベビーフードです。
温める必要がないうえ、瓶からそのまま食べられるので器がいりません。
また使い終わった瓶は別の容器としても使えて便利です。
2つ目は、缶詰に入ったビスケットです。
お菓子は子供をリラックスさせられますし、子供用のビスケットはカルシウムなどといった栄養素が含まれているタイプも多いので、貴重なエネルギー源になります。
3つ目は、ベビーフードではありませんがお湯がなくてもそのまま飲める「液体ミルク」です。
液体ミルクは常温でも半年から1年保管でき、欧米諸国では一般的に普及されていますが、日本では厚生労働省が液体ミルクの製造販売を認めていないため、残念ながら発売されていません。
そのため液体ミルクが欲しいという方は、海外メーカーの通販を利用するしかありません。送料が結構かかりますし、日本で販売されている粉ミルクより割高になってしまいますが、避難生活のストレスで母乳が出なくなる可能性もあるので、念には念を入れて準備をした方がいいでしょう。
またベビーフードはなるべく普段食べなれているものを用意しましょう。慣れないものだと子供が警戒して食べない可能性もあります。そのほかにも、赤ちゃんは成長によって食べるものがどんどん変わるので、こまめに備蓄用ベビーフードを見直すことが大切です。
最近のコメント