お気に入りの洋服や靴、生活用品、時にはお金や家族など、「火災」は、大切なものをすべて燃え尽くしてしまいます。
大切なものや命を守るためにも、どのように予防すればよいのか知っておく必要があります。
また、火災が発生した場合、どのように避難するのかも重要です。
今回は、火災が発生する前にできることと、火災が発生した後にすることを紹介しています。
①火災の原因と予防方法
火災は、身近な物が原因で起こっています。
日々気をつけることで防げるものも多いので、見直しておきましょう。
原因1.タバコ
寝タバコや投げ捨てによって思いもよらぬ火災が発生します。
寝タバコは横になってタバコを吸うことです。小さな火でも大きな炎の原因となります。危機管理をもってタバコを吸うことが大切です。
タバコの投げ捨ては道路でよく見かけられますが、木材でできた住宅や、雑誌のおいてあるゴミ置き場などに火のついたタバコを投げると非常に危険です。
原因2.ストーブ
ストーブの上に燃えやすいものを置かないようにしましょう。
原因3.ガスコンロ
ガスをつけたままにせず、使用しないときは火を止めておきましょう。また、ガスの直ぐ側には燃えやすいものを置かないようにしましょう。
原因4.タコ足配線をしない
コンセントは説明書などに書いてある通りに使用します。コードの上に重いものを乗せないようにしましょう。
原因5.コンセントにホコリを付着させない
定期的にチェックしましょう。
②高齢者や体の不自由な方
火災時に逃げ遅れる人の大半が、高齢者や体の不自由な方です。
素早い動きが難しかったり、早く歩けなかったりすることや、煙をいち早く察知できない事があるのが要因です。
少しでも素早く逃げることのできるように、工夫しておきましょう。
1.普段から火の元となる場所を整理しておきましょう
2.可能であれば、「緊急通報システム」を活用しましょう。
緊急通報システム
ひとり暮らし高齢者等に緊急事態が発生したときに備えて、迅速・適切な対応を図ることを目的に、高齢者宅に消防局や委託先業者に通報できる緊急通報装置を設置します。
(引用:高齢者生活支援事業 堺市 http://www.city.sakai.lg.jp/kenko/fukushikaigo/koreishafukushi/seikatsushien.html )
3.地域の人に、緊急時の協力体制をお願いしておく。
4.家具を防炎素材にしておくことで、燃え移りを防ぐことが出来ます。
5.火災警報器を設置しましょう。
火災報知機
感知器によって火災を感知若しくは火災を発見した人間が発信機を操作することで警報を発したり、消防機関に通報する機器の総称である。
(引用:火災報知機 – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E7%81%BD%E5%A0%B1%E7%9F%A5%E6%A9%9F)
③初期消火
一般的に、初期消火が可能なのは「天井に火がまわるまで」と言われています。
天井に燃え移った場合は、躊躇せず、即刻避難しましょう。
初期消火ができる状態で、消化器がある場合は、
落ち着き、出来るだけ火に近づいて直接噴射しましょう。
燃え上がっている部分ではなく、火の元に向けて噴射することで早期消火に近づくことが出来ます。
噴射には勢いがあるので、しっかり力を入れて持ちましょう。
【消火器の操作】
安全栓を抜く▶ホースを火元に向ける▶レバーを握り放射する
消化器を屋外に保管する場合は、ケースなどに入れて腐食を防ぎましょう。
④避難の仕方
初期消火が間に合わない場合や、お年寄りや体が不自由な方と一緒に住んでいる場合は、命を守るためにも、早急に避難することが大切です。
・就寝中の場合は他の人をたたきおこし、「火事だ!」と大声で叫びましょう。
・家に酸素を取り込むと、更に燃え上がり、近所へ火が燃え移る可能性があります。可能であれば部屋の戸や窓は締めましょう。
・身支度している暇はありません。持ち物や格好にこだわらず、すぐに避難しましょう。
・姿勢を低くし、ハンカチやタオルなどで鼻と口を覆って逃げましょう。一酸化炭素中毒の予防になります。
・炎の中を突っ切る場合は、全身に水を被ったり、濡らした毛布などを被ったりして一気に駆け抜けましょう。
・避難した後は、戻ってはいけません。
まとめ
火災は、きちんと予防しておくことで、発生の可能性をかなり下げることが出来ます。
また、火災が起こった場合も、消化器の使用方法や避難の仕方を覚えておくことで、助かる命があります。
火や電気まわりの扱いに関しては、万が一を考えて、日々注意を払っておきましょう。
参考・参照サイト
火災予防の知識
http://www.kita-alps.omachi.nagano.jp/gyoumu/syoubou/kasai_yobou.html
初期消火について
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