いつ起こるかわからない災害。
夏場に災害が起こると、停電や断水の可能性から熱中症や脱水症状などのさまざまな症状になる危険が高まります。
それらの症状に関して、知識をつけたり、対策をすることが大切です。
また、災害に対して対策を何もしていないと、災害時のストレスが多く募ってしまいます。
夏は熱くて汗をかきますし、他の季節よりも水分補給が大切です。
有事にはできるだけストレスを軽減し、少しでも快適に過ごすことのできるように工夫しましょう。
①熱中症に気をつけよう
いつ、どこで、だれでも熱中症に掛かる可能性があります。
熱中症
高温の中で仕事や運動をしたために起こる身体の異常の総称。熱失神・熱痙攣(ねつけいれん)・熱疲労・熱射病の4つの症状があります。
熱中症対策をしよう
平時
こまめに「水分」を補給し、程よく「塩分」を摂取しましょう。
塩分の入っているスポーツドリンクが効果的です。
外出時は帽子をかぶったり、冷えたタオルなどの冷却グッズを持つと役立ちます。
室内では湿度が高くなるのを防ぎ、風通し良くし、涼しくしておきましょう。
有事
春夏秋冬、いつ災害が起こるかわかりません。水は多めに用意しておきましょう。
塩は長期間保存しても問題がないので、夏前にストックしておくと熱中症に役立ちます。
帽子のない場合はタオル等を水に濡らして頭に置いたり巻きつけておくと効果的です。
停電した場合を考えて、うちわも用意しておきましょう。
熱中症の応急処置
- 日差しを避け、風通しの良い日陰で仰向けに休ませる。
- かかとにタオルやペットボトルなどを起き、足を高くする。
- ビニール袋に氷と水をいれ、服やタオル越しに首や足の付根に当てる。
- うちわなどで体をあおぐ。
②夏の災害時に考えられること
夏に災害が起こると、下記のようなことが考えられます。
自宅・・・
- 冷蔵庫が使えず、中に入っているものの温度が保たれず、冷凍食品や氷が溶けたり、腐ってしまう。(停電)
- クーラーや扇風機が使えなくなり、室内の気温が上がっていく(停電)
- テレビで情報をえることができず、炎天下の外に出てよいのかわからない(停電)
- 汗をかいていても、シャワーができない(断水)
- 夜間、停電し、前が見えなくなる
外出・・・
- 日差しの強いところで被災してしまう。
- 電車がとまり、外に出られなくなる。クーラーが切れる。
- エレベーターの場合、停電によってドアが開くことができずに閉じ込められる。エレベーター内の温度が上がる。(停電)
その他にもたくさんのリスクや危険性があります。
自宅やよく行く外出先ではどのようなことが起こる可能性があるのか前もって考えておき、
それぞれの対応策をねっておきましょう。
③夏の災害に備える!暑さ対策
1.保存水
高温や直射日光のあたる場所は水の腐敗を促す可能性がありますので、ダンボールや冷暗所に保管しましょう。夏場は熱中症や脱水症状のおそれがありますので、他の季節より多めにストックしておきましょう。
2.体を冷やすグッズ
冷えピタやアイシング、冷凍枕などは、ほてった体を冷やすのに役立ちます。
また、ケーキを買ったりスーパーで買い物をした際に手に入れることのできる保冷剤は、タオルに巻きつけて首や足首を冷やすことが出来、熱中症対策グッズになります。
3.ソーラー充電式や乾電池式の扇風機
扇風機やクーラーは、停電した場合使用することができなくなります。小さいサイズの扇風機は、持ち出し・移動に便利です。避難所でも役立ちます。
4.着替えを準備する
夏場は汗をかきますので、衣類についた汗染みや匂いが気になることがあります。
防災グッズと一緒に着替えを数枚用意しておきましょう。
また、通気性のよい素材を選ぶようにしましょう。夜は寒い場合がありますので、羽織ることのできるものも準備しておきましょう。
5.ウエットティッシュやボディシート
汗や臭いの対策に役立ちます。断水状態の場合は手を洗うことが出来ませんので、手を清潔に保つためにも必ず備えておきましょう。
6.発泡スチロール
冷蔵庫が使用できなくなった場合に役立ちます。発泡スチロールの中に保冷剤を入れ、食品がくさらないようにしましょう。
7.車への避難
車の中ではクーラーやラジオが使用できます。家の中でクーラーや扇風機が使えずしんどい状態になると危険です。
災害時はガソリンスタンドが混雑しますので、ガソリンは常に満タン状態にしておくと役立ちます。
避難所へ行く場合は、車で避難所へ入れるのかを前もって確認しておきましょう。
まとめ
熱中症にならないためには、こまめな水分補給と塩分の摂取が大切です。
災害時の備えとして、保存水の他に塩やスポーツドリンクを用意しておきましょう。
また、夏の暑さを凌ぐためには他の季節よりも対策にさまざまな配慮が必要となります。
自分が被災した場合をイメージして、何が必要なのかを考えてみましょう。
参照・参考サイト
熱中症の症状 | 熱中症について学ぼう | 熱中症ゼロへ – 日本気象協会推進
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