どれが効果的?防災のための地域コミュニティ

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地震や台風や噴火などの自然災害に対する備えは日本国民によって重大な問題だと言えます。個人で防災グッズや食料などの準備を整えることに加え、災害時に地域の方々と協力し合うためのコミュニティ作りも必要になってくるでしょう。

そこで今回はどんな地域コミュニティが防災時に効果的であるかについてアンケートを実施しました。

どれが効果的?防災のための地域コミュニティ
【質問】
災害時に助け合える地域コミュニティ作りとして効果的なのはどれだと思いますか?

【回答数】
サークル活動:18
防犯活動:23
地域の祭り:23
防災イベント:24
子供会:12


■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年10月25日~2016年11月08日
■有効回答数:100人

近隣住民同士で防災知識を共有するのが重要!

集計の結果、災害時に効果的な地域コミュニティは防災イベントだという意見が最も多く集まりました。

・実際に災害が起きたときに、どういうところで協力するのかを確かめておくのが大事だと思うので。(20代/男性/自由業・フリーランス)

・実際に防災訓練を行わないといざと言う時に行動できないと思います。(30代/女性/会社員)

・地域住民全員が参加する防災訓練が、一番効果があると思います。(40代/男性/会社員)

・災害時は、小さな子供から年配の方までさまざまな人が集まると思うので、日頃からの防災イベントなどを通してコミュニティ作りをした方が効果的だと思いました。(40代/女性/専業主婦)

災害に直面した時にどう行動するべきか学ぶために防災イベントが効果的だと考える方がいるようです。知識として理解できていても、実際の場面で思うように行動できないということも想定できるので、イベントを通して事前に訓練をしておくことは大切だと言えるのでしょうね。

また地域住民が集まって一緒に訓練することが重要だという意見もあります。近所のどの家に小さな子供がいるか、高齢者がいるか、障害を持つ人がいるかなど、知っておくことでいざという時の行動に違いが出るのかもしれません。

どれが効果的?防災のための地域コミュニティ

災害時に備えて防犯意識や親睦を深めておくことが大事?

アンケートで2番目に多かったのは防犯活動です。また地域の祭りを効果的な地域コミュニティに選ぶ意見が多くありました。次にサークル活動、子供会と続く結果となりました。

・災害時こそ発生する犯罪もあるかと思います。避難生活をしている人同士でコミュニティを作れば、結束も防犯意識も強くなる気がします。(20代/女性/会社員)

・地域のお祭りなどで周知すれば、災害時でも助け合えるような地域コミュニティを作れると思います(30代/男性/会社員)

・祭りやイベントなど、一回顔を合わせる程度ではなかなか親密な関係にならないのでは?趣味などを通じたサークル活動で定期的に会えば仲も深まるし、結果的に地域コミュニティが構築されていきそう。(40代/女性/専業主婦)

・子供会では、必ず保護者と知り合いになるからです。子供同士で連携を取ることもできます。(40代/女性/自由業・フリーランス)

災害時の犯罪に注目する意見が見られます。避難中を狙った窃盗被害などが実際に報告されているので、それを防止できれば実に効果的だと言えます。

またお祭りやサークル活動で親睦を深めておけば災害時もスムーズに助け合えると考える方もいるようです。気心の知れた仲のほうがいろいろと物事が円滑に運ぶのでしょうね。さらに子供会が効果的だとする意見もあります。子供しかいない状況で災害が起こることも想定できますから、子供同士の連携も重要なのかもしれません。

どれが効果的?防災のための地域コミュニティ

防災において地域コミュニティの存在は大きい!

災害に直面した時に慌てず行動するため、防災イベントを行うのが効果的だという意見が多く集まりました。災害対策に関心のない方に少しでも防災意識を持ってもらうという点でも、近隣住民が揃って参加する防災イベントは有意義だと言えます。

また、非常事態では多くの混乱が起こりがちですから、協力や避難や救助を円滑に進めるために親睦を深めておくことや、防犯対策を講じておくことによって、災害時の被害拡大を軽減できる可能性が高まるでしょう。

近隣住民との関係性が希薄になりつつある現在、地域コミュニティの存在価値は大きいようです。