水を入れるだけ!ちょっと気になる非常食

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地震の国である日本では、災害時の備えがとても大切になります。

特に食べ物や飲み物は、災害後すぐに供給が始まるわけではありませんし、道路が寸断されると物資が到着するのも遅れます。いざというときのために、最低3日は耐えられるよう非常食を備えることが必要です。

そんな非常食、今では水を入れるだけで温かい食べ物が食べられるなど、種類が豊富なことをご存知ですか?昔のように、非常食=乾パンという概念は薄れつつあります。非常食とはいえ、美味しい食事を取ることができるようになっています。

今回は、非常食の重要性と進化した非常食についてご紹介します。

非常食に水は欠かせない!飲む以外にも大活躍

災害時において、食べ物よりも大切といえるのは水です。

体内の水分がなくなってしまえば命に関わりますし、夏であればなおさら水は重要です。しかし、水は飲み水だけでなく、さまざまな用途があります。

例えば食事用です。飲むのではなく、非常食の中でも水を入れて作るタイプで使用します。また、乾麺などを茹でる、レトルト食品を温める際にも使います。これらの水は、なるべく清潔であることが望ましいでしょう。

他には、体を洗ったり顔を洗ったりするときに使用します。顔を洗う、歯を磨くことに使う水もできるだけ清潔な方が良いですよね。そして、忘れがちかもしれませんが、トイレにも水を使用します。流すときには意外と大量の水が必要で、災害時に水が不足すると困ってしまうかもしれません。水洗トイレが使えないことも多いので、携帯用トイレなどを備え、衛生面を考慮し水もある程度準備しておきましょう。

災害が長引くと、服も同じものを着続けることになります。洗剤がないとしても、せめて水洗いくらいはしたいですよね。溜めてある水は衛生面で気になりますし、節水はしつつもきれいな水で洗濯したいものです。こうなるとかなりたくさんの水が必要になってくることが分かります。

水を入れるだけでOKの非常食

非常食は常に進化しており、乾燥ものばかりだった時代から、温かくて美味しいものが食べられる時代に変化しています。

しかも、温められる非常食の中には、火やお湯がなくても作ることができるというものもあります。水を入れるだけで、その水が温められご飯などができあがるのです。このような非常食は、すでに種類が豊富にそろっています。

例えばご飯系、白米を始めとして、炊き込みご飯やおかゆなど、バラエティーに富んでいます。これらの多くはアルファ米というお米で作られています。これらに水を入れるだけで、その水が温められ乾燥米がふっくら美味しく炊きあがります。

また、それ自体は温かくはならないものの、水だけで調理できる非常食は他にもあります。例えばお餅は、ご飯ばかりで飽きてきたというときに、もちもちとした食感を楽しむことができるでしょう。パスタは、水を入れて20分ほど時間をおけばできあがります。

災害時は食べ物の量は豊富にあるとは言えませんし、長引けば長引くほど食べ物のレパートリーが少なくなりかねません。自分である程度様々な非常食を用意しておくといいでしょう。元々乾燥した状態であるこれらの非常食は、軽いうえに水で戻すと量が増えます。防災グッズの非常食として、すばらしい機能を果たしていますね。

水を入れるだけ!ちょっと気になる非常食

水を使えれば非常食が増える

水があると非常食のレパートリーは格段に増えます。火をおこさなければならないものもあるというのが前提ではありますが、そもそも水がなければ食べられないものが多いのです。

例えば、インスタントラーメンは、お湯を入れるだけでできあがります。栄養もありますし、災害時は非常に便利です。また、同じようにお湯を使って、スープなどのインスタント食品、カレーなどのレトルト食品も作ることができます。 高齢者や子どもがいる場合、水があると非常食の加工もできるため便利です。

例えば、硬い乾パンしかない場合、どうしてもお年寄りや子どもには食べにくいでしょう。しかし、水があれば乾パンをふやかして軟らかくし、食べさせてあげることが可能です。

さらに、水には、摂取することで体内の塩分過多を抑えるという役割ももっています。缶詰などの食事が多くなった場合、塩分の取りすぎになることがあります。これは非常時には仕方がないことではあるものの、水を飲むことで解消できます。

このように、食事という観点での水の使用用途がたくさんあることがお分かりいただけたでしょう。

調理用の水を入れる容器を別に準備

水は水でも、使う場面によってどのような水が必要になるかは変わってきます。手洗いなど衛生面で使う水はできるだけ清潔なものが良いですが、トイレを流すときなどの水はプールに溜めてあったものでも良いでしょう。

しかし、清潔な水は災害時には貴重になります。給水車が出るならば、すぐに持って行き清潔な水を調達できるペットボトルなどがあると便利です。その際、調理用の水だけは自分の中で入れる容器を限定しておいた方が賢明です。

調理用の水とは、直接口にし、体内に入るものなので、細菌類が繁殖してしまっては大変です。特に医療がなかなか行き届かない災害時において、腹痛や下痢などの症状が出てしまっては苦労します。容器の中を清潔に保つために、できるだけ洗えるような形をしているものがおすすめです。

ペットボトルで管理するのも良いのですが、ペットボトルだと直接口をつけてそのまま飲んでしまう可能性もあり、衛生的によくありません。あらゆる想定をして、余裕があれば用意しておきましょう。

非常食も水も賞味期限をチェックして入れ替えを

盲点となりやすいのが賞味期限です。

どれだけたくさん非常食を準備して、水も大量に用意したとしても、いざというときに賞味期限が切れていては何の役にも立ちません。

たいていの場合、非常食は数年保存が可能です。しかし、数年保存できるからこそ、賞味期限の確認を忘れてしまいがちなのです。非常食や飲料水の賞味期限をノートに書くなどして管理し、日付が迫ってきた場合は早めに入れ替えるようにしましょう。

また、古いものは実際に食べてみることをおすすめします。調理方法を知っていると、災害時に慌てることなくスムーズに調理できるでしょう。また、味見をすることで、新しい非常食を買う際に、様々な商品やメーカーから、自分の好きなものを見つけるのに役立ちますよ。

水を入れるだけ!ちょっと気になる非常食

まとめ

非常食の重要性と、進化している非常食をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

最近では水を入れるだけで食べられる非常食も増えていますが、火が必要ないので非常に便利です。しかし、水は必要になりますので、水を用意すること、節水することは大切になります。

逆にいえば、水がなければ何もできないといっても良いかもしれません。食べる、飲む以外にも水は用途が多くあるのです。また、せっかく用意した非常食や水に賞味期限があることを忘れず、しっかり管理するようにしましょう。

日本に住んでいれば避けることのできない災害ですので、個人個人で備えを十分にすることが重要です。

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