水を入れるだけで食べられる非常食!お餅を選ぶメリットは?

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災害時の非常食は意外と種類が豊富で、真剣に考え始めると悩んでしまいがちです。

コンパクトな食料が理想的ですが、日常からかけ離れすぎている食べ物ばかり揃えると、心が満たされず、徐々にストレスが溜まってしまいます。

そこで今回、非常食の1つとしてお勧めしたいのが「お餅」です。お餅は多くの日本人に親しまれている食べ物であり、腹持ちに優れているというメリットがあります。

非常時に便利な水戻しができるお餅について、詳しく解説していきます。

水で戻せる非常食が便利!

もともと水戻しができる食料は、アウトドアなどで重宝されてきました。

近年では災害用の非常食セットに水戻しができる食料を詰めている家庭も珍しくありません。水戻しができる食料を非常食にする最大のメリットは、荷物をコンパクトにできることです。多くの調理器具が必要な非常食は、ムダな荷物を増やしかねません。調理に手間のかかる非常食は、空腹時にストレスとなります。水戻しができる食料は、水さえあればいつでもどこでもすぐに食べられます。手軽にスムーズに口にできるので、パニック時にも役立ちます。

また、水に戻すことでかさが増し、胃の容量を満たせるメリットもあります。食料が思うように調達できない状況下では、腹持ちがいい食料は体力だけではなく気力も補ってくれます。心と体にエネルギー補給し、避難生活を支えてくれるでしょう。

お餅は水で戻るのが早い

水戻しができる食料にはいくつかシリーズがあります。

なかでも、ご飯など主食になる食材が多く販売されています。避難場所でもなじみのある味に手早くありつけるのは、大きな喜びとなるでしょう。ただし、水戻しシリーズのご飯には、調理時間というデメリットが存在します。

必要な量のご飯を水戻しするには、水を入れてから約60分待たなければなりません。仮にお湯が調達できたとしても、やはり約15分程の時間が必要です。 一方、お餅はたった30秒から長くても3分ほどで水戻しができます。空腹時でもスムーズに用意し、食べることができます。

災害時には食事の時間に余裕がない状況もありえます。食べられるときにすぐ食べられる食料でなければ、混乱時に余計な問題を抱え込んでしまいます。時短という意味でも、水戻しのお餅は災害時の主食としての魅力を備えています。

水を入れるだけで食べられる非常食!お餅を選ぶメリットは?

味のバリエーションもある

災害時には、避難所生活を余儀なくされ、単調な時間に身を置く可能性も考えられます。

どんなに完成度が高い非常食でも、同じ味がずっと続けば精神的にまいってしまうでしょう。そんなとき、せめて食事にバリエーションがあれば、活力となるかもしれません。そこで、味にバリエーションをつけやすいお餅は重宝されます。

水戻しシリーズでは、お餅にも「きなこ」、「しょうゆ」、「あんこ」などのさまざまな種類が販売されています。お餅はさまざまな調味料との相性が抜群ですので、砂糖や塩、のりなどを確保できれば、さらに変化をつけることが可能です。

調理の手間がなくな味の変化付けられるため、総合して考えると、非常食にお餅を選ぶメリットは大きいといえます。

米粉と水を練って作るタイプも

「万が一、お餅がのどに詰まったらどうするのか?」という不安を抱く人もいるでしょう。

特に、災害時に「食べ物をのどに詰まらせる」という状況は、いつも以上の危険性をはらんでいます。お餅を食べるたびに水を大量に飲み、水を必要以上に消費するのは避けたいですよね。しかし、もしお餅がのどに詰まってしまったら、十分な医療体制が整っていない状況下では命取りになりかねません。

そこで、ソフトタイプのお餅をおすすめします。多くの水戻しシリーズでは固まったお餅に水をかけますが、ソフトタイプでは米粉と水を混ぜ合わせてお餅を作っていきます。容器の中で水と粉をかきまぜるだけなので、調理方法は非常に簡単です。出来上がったお餅はまるでおかゆのような柔らかさでありながら、しっかりお餅の味を楽しめ、抵抗なく食べられます。

幼い子どもや高齢者の食料としても使えます。 味気なさを感じた場合は、きなこなどの調味料と混ぜ合わせると、より口に入れやすくなるでしょう。

水で戻るお餅を非常食にするデメリットは?

水で戻せるお餅にもデメリットがあります。

ソフトタイプ以外のお餅は、子どもや高齢者の主食としては向いていないという点です。飲み込むまでに何度も咀嚼しなくてはいけないからです。 また、バリエーションがある程度用意できるとはいえ、ご飯に比べると劣ります。飽きがきやすく、継続して食べるのを苦痛に思う人もいるかもしれません。

水を使わなければいけないのもデメリットになる要素です。水戻しシリーズは少量とはいえ、水なしに調理することができません。災害時、飲料水や生活水に確保するために節水したい状況では、水を使わない非常食の方がいいと考えるかもしれません。

メリットがたくさんある水で戻すお餅ですが、これらのデメリットもふまえて、他の非常食と組み合わせながら用意することをお勧めします。

水を入れるだけで食べられる非常食!お餅を選ぶメリットは?

まとめ

非常食として推奨されている食料を口にしてみると、その多くが「珍しい味」であることに驚くと思います。

決してまずくはなくても、慣れていない味を食べ続ける行為はストレスや疲労感へとつながりかねません。ただでさえでも深刻な状況ですから、ストレスや疲労感が溜まってしまうようなことはなるべく避けたいものです。 そんなときに、平常時と変わらない味を非常時でも口にできると、大きな励みになるでしょう。水で戻せるお餅は、水戻しシリーズの中でも、一般的なお餅との差が少なく安心して食べられる食料です。

さらに、調理がスピーディーなこと、少量でお腹が膨らむこと、味に癖がないことなどのメリットを考えると、非常時に水戻しのお餅は大活躍してくれるでしょう。非常食ではいろいろな側面からメリットを考えることが必要です。お餅のように万能性のある食べ物を、ぜひ非常食のひとつとして加えてみてください。

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