前回の記事で、家族で事前に集合場所を決めておくと良いと書きましたが、
災害発生後にどのように避難したら良いのか、その際にやっておくべき事としてどういった事があるのか漠然としていると思うので、
今回は、実際に震災発生後の避難の仕方について書いていきます。
避難する際のポイント
1.避難は揺れがおさまってから。
揺れが続いている時は上から物が落ちてくる可能性があったり、うまくバランスが取れ無かったりする為危険です。揺れがおさまるまで待ちましょう。
2.海や川の近くにいる場合は、すぐに高台や高い建物に避難。
海や川の近くにいる場合、短時間で津波がおそってくる恐れがありますので、
すぐに高台や3階以上の鉄筋コンクリート造りの建物に避難しましょう。
3.ブレーカーを落とす
地震が起きた時の二次災害として多いのが火災。
地震による火災の多くが、通電火災だと言われています。
通電火災
大規模な地震などに伴う停電が復旧する際に発生する火災。
破損した電化製品や電気配線が通電時に発火することなどが原因。
通電火災とは – コトバンクhttps://kotobank.jp/word/%E9%80%9A%E9%9B%BB%E7%81%AB%E7%81%BD-678964
避難する際には必ずブレーカーを落とし、再度ブレーカーを上げる前には電気機器や電気コードの状態を確認するようにしましょう。
4.ガス・水道の元栓を閉める。
避難する前に、ガスや水道の元栓を閉めておきましょう。
そして、ガス漏れの可能性がある場合、ガス漏れしていないか確認ができるまではライターやマッチを使用してはいけません。
換気扇の電気スイッチで引火する恐れもある為、ガスの臭いがしても換気扇は回さず、窓を開けて換気をするようにしましょう。
5.戸締まりを忘れずに。
家を出る際は、空き巣や火災の延焼を避ける為にきちんと家の戸締まりをしていきましょう。
6.ヘルメットなどで頭を守り、きちんと靴を履く。
大地震が起きると室内でも色々なものが散乱します。
避難の際にも、頭上から何か落ちてくる可能性もあり、道路に破片が落ちていたり危険なので、ヘルメット等を着用して頭を守りサンダルなどではなくきちんと靴を履きましょう。
7.エレベーターは使用しない。
揺れがおさまった後、もしエレベーターが動いていても閉じ込められてしまう可能性がある為、使用してはいけません。
万が一エレベーターに乗っている時に地震が起きたら、全ての階のボタンを押し、止まった階で降りるようにしましょう。
8.避難に車は使用しない。
地震発生後は信号機が機能していなかったり、道路がダメージを受けていたりする危険があるうえ、緊急車両の通行の妨げになるので車での避難はやめましょう。
9.隣近所の人とも声を掛け合う。
災害時には、地域のみなさんが助け合って行動すること(共助)が大切です。
お年寄りや小さなお子様、身体の不自由な方、怪我をしてしまった方など、声を掛け合いながらみんなで避難しましょう。
避難所と避難場所の違い
避難所や避難場所という言葉は聞いた事があると思いますが、
この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。
指定避難場所(一時避難場所・広域避難場所)
災害時の危険を回避する為に一時的に避難する場所の事で、緊急避難場所ともいうこともあります。
火災から一時的に身を守る為や、帰宅困難者が公共交通機関の回復を待つ間に待機する場所として地域の公園や小学校の運動場などが指定されている”一時避難場所”と、
火災が延焼拡大して地域全体が危険になった場合などに避難する場所として大きな公園や大学などが指定されている”広域避難場所”があります。
主に、屋外で、建築物がないスペース指定されていることが多いですが、土砂災害・洪水・地震等、災害の種類によって指定が異なる場合があります。
指定避難所
災害によって住居を失ったり、危険がなくなるまで避難生活を余儀なくされた方々が、一定期間の避難生活を行う施設の事です。
公民館や小学校の体育館などの屋内施設が指定されており、非常食料や衣料品・燃料などの物資や消耗品が備蓄されている”防災倉庫”が併設されている事が多いです。
※指定避難場所・指定避難所、ともに市町村長が指定しており、地域によっても災害種別によっても異なりますので、事前に確認しておくことが大切です。
まとめ
用意していた非常用の重たいリュックを持つのはお父さん!
お母さんは非常食になりそうなものをさっとまとめる!
それを持つのはお兄ちゃん!
妹はお母さんが抱っこする!
おじいちゃんとおばあちゃんは先に外へ出て安全確保!といった具合に、細かくではなくとも、非常時に誰がどのような行動をするのかを大まかにでも決めておくと良いでしょう。
いざという時、誰が何をする?という所から考えるよりも、事前に考えていた事を行動にうつす方が早く動き出すことができ、家族の混乱を少なくすることができます。
参照・参考サイト
避難場所と避難所の違い
https://www.huffingtonpost.jp/taro-kono/evacuation-site_b_17036288.html
避難の仕方
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