しかし、防災のための備蓄品と言えば、「水」や「食料」を第一に思い浮かべるのではないでしょうか。行政もある程度の備蓄品は常備してあるようですが数に限界があります。
そこで、防災のために水や食料を備蓄しているのかアンケートを取ってみました。
【質問】
防災のために水や食料を備蓄していますか?
【回答数】
はい:64
いいえ:36
■調査地域:全国
■調査対象:年齢不問・男女
■調査期間:2016年10月25日~2016年11月08日
■有効回答数:100人
いざという時のために!備蓄している人が6割以上
アンケートの結果「備蓄している」人が6割以上に上りました。
・レトルト食品や保存食、水は常に家にある状態にしていて食べたら買い足すようにしています。(30代/男性/会社員)
・東日本大震災の被災者であり、水道復旧に時間がかかり、飲料用水確保のため、県外の実家まで水タンクを持って出かけ苦労した。(60代/女性/専業主婦)
・実際に災害にあったことがあるので常に水と缶詰は常備しています。(40代/男性/自由業・フリーランス)
災害の時に最も懸念される問題は「断水」です。被害が深刻な場合は、各家庭に水が行き渡るようになるまで1週間もかかるケースがあります。
その間水を飲まないと命に関わりますし、トイレや顔を洗う行為もできないことになります。やはり水は生きていくうえでは欠かせないものであり、食料品とセットにして常備している人が多いことが分かりました。
またそれらを無駄にしないよう、消費しながら買い足していく人が多く、とても合理的と言えそうです。
何とかなる?常備しない派もおよそ3割
一方、「常備していない」という方もおよそ3割いました。
・あまり現実味がなくて、くるかもわからない災害に向けて備えておこうという気が起きないため(10代/女性/学生)
・自宅が狭いため、水や食料、防災グッズを備蓄しておくスペースがありません。(30代/女性/契約派遣社員)
・そこまで、備蓄できる場所を自宅で確保できないから。なったらなったときに考える(20代/女性/専業主婦)
常備できない理由の中に、「置き場所がない」という問題が見て取れます。確かに水も食料もスペースを取るため、特にアパートなどの小さな集合住宅に住む人は常備が難しいのかもしれません。
水や食料を大量に保存しておくのは難しい場合、給水車が来た際に役立つ折りたたみ式のポリタンクなどもありますから、せめてそのような容器だけでも準備し、食料は消費しながらストックをするなどの工夫をして災害に備えるのも良さそうですね
他人任せにしない!自分の備蓄品を常備しよう
災害時に多くの人が集まる避難所には、ある程度の水や食料が備蓄されています。しかしその数にも限界があり、限られた備蓄品を分け合って過ごさなくてはなりません。
餓死することはないものの、一日に摂取する水や食料があまりにも少ない場合、脱水症状やエコノミー症候群といった症例を引き起こすこともあるでしょう。
「自分の身は自分で守る」という言葉があるように、少なくとも3日間は安心して過ごせるような水と食料を備蓄しておくことが大切ではないでしょうか。いずれも消耗品なので日常で有効利用し、無くなったら買い足していく方法を取れば、スペースをたくさん取ることもなく常備できるかもしれませんね。
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