災害時に必要な赤ちゃんグッズとは?
防災用品はすぐ持ち出せる1次持ち出し用と、落ち着いてから取りに戻る2次持ち出し用に分けておきます。
1次持ち出し用の内容はすぐに使うものに絞ります。具体的には粉ミルクや離乳食でしょう。ふだん口にしているものを用意します。オムツはかさばるので数枚にとどめます。おやつは小分けのものを多めにします。おもちゃはお気に入りのものにしましょう。避難所で迷惑にならないように大きな音の出ないものがおすすめです。月齢によって好みが変わるので、そのとき気に入っているものを持ち出します。折り紙やお絵かきセットはかさばらないので入れておいてもじゃまになりません。抱っこひもは避難のときも避難所でぐずる赤ちゃんをあやすときも重宝します。
2次持ち出し用として、オムツ1パック・非常食3日分・飲料水2リットルを6本・簡易トイレなどがあると良いでしょう。
また、赤ちゃんとははぐれる可能性は少ないですが、赤ちゃんの世話をしている間に上の子が迷子になる可能性があります。震災の混乱で家族が離ればなれになると連絡手段がないため見つけにくくなります。家族全員がはっきりと写っている家族写真も皆が持っているようにしましょう。写真があれば、「この子を見ませんでしたか?」とたずね歩くことができます。
日頃からの備えを万全に
地震から数日は気が張り詰めているので非常食や乾パンでも食べられるだけでありがたいと感じることでしょう。それでも時間が経つとともに、ふだんから食べている食事や温かいものが恋しくなってきます。非常時だから我慢すればいいと思いがちですが、食事は気力や体力に直結しています。
だからこそ大切なのが日頃からの家庭での備えです。
備蓄用の食品は一度味見して口に合うかどうか確認しておきましょう。非常時だからこそまずいものは気力をそぎます。そして赤ちゃん用の物品はまず配給が望めません。ミルクやオムツ、赤ちゃん用の食事など子ども関係のものはできる限り非常持ち出し用としてまとめておきます。すぐに避難しなくてはならず持ち出せないときにも落ち着いてから自宅へ取りに戻ることもできます。マンションなどに住んでいる人は車のトランクに積んでおくのも便利です。実際の震災では避難所までいかずに車で避難生活を送る場合も少なくないので、車にも最低限の備えがあると万全です。
盲点になりがちなのが母乳育児の家庭でのミルクセットです。震災のストレスで母乳が出なくなることも予想されます。最低限のミルクセットは用意し哺乳瓶で飲ませる練習もしておくと、もしものときに役立ちます。
市販の防災グッズセットが便利
非常用持ち出し袋を備えておくことは今や常識ですよね。
とはいえ1からそろえようと思うと何から手を付けていけば良いものかと途方に暮れてしまいます。ついつい面倒になって用意しないまま…ということもあるでしょう。朝から晩まで赤ちゃんと家族のお世話で時間が取られているママに、そこまで完璧にしろというのは酷なものです。手を抜けるところは抜いて、上手に市販のセットを活用しましょう。
市販の防災グッズセットなら、一般的に避難で必要になるグッズがひとまとめになって販売されています。そのまま持ち出せるようリュックにセットされているものも多いので、自分に合った内容のセットを選ぶだけです。このとき注意したいのは重さです。あれもこれもと考えていくうちにたくさんのグッズが入ったものを選びがちですが、背負って避難できるかどうかよく考えて選定しましょう。さらに赤ちゃんも抱っこするので、軽めを選ぶのが失敗しないコツです。
防災セットを購入したらそこへ小銭を含めた現金や常備薬・下着・生理用品を追加します。また赤ちゃんに必要なベビーフード・粉ミルク・哺乳瓶・オムツ・おしりふき・母子手帳を追加しましょう。
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