災害に備えて一つひとつのグッズを購入するのは手間がかかることも事実です。そこで便利なのが、子供のことを考えて作られた幼児用リュック型の防災グッズです。今回は、幼児用リュック型の防災グッズの優れた点についてご紹介していきます。
☆子供に必要なものがつまっている幼児用のリュック型防災グッズ
災害が起こった際には、日常生活のリズムや環境ががらりと変化します。心身の健康を守るためにも、必要な防災グッズを用意しておくことは重要です。
しかし、大人にとって十分な備えをしていても、心身ともに成長過程にある子供にとっては、十分でない場合もあります。災害時に幼い子供を十分にケアするには、それに応じた特別なアイテムを用意しておくと安心です。自身でそれらの防災グッズを揃えようとすると、買い忘れをしてしまう場合もあります。そこで便利なのが、災害時でも幼児や赤ちゃんを十分にケアできるアイテムが一式揃った防災リュックです。
一つひとつのグッズを買い揃える必要もないため、買い忘れを防止することができます。また、災害時の対処方法について、特別な知識を持つ防災士監修の防災リュックや、実際に災害を経験した方の意見を取り入れて作られた、防災リュックなどもあります。災害という特別な環境では、思いがけないアイテムが必要になる場合もあります。それらのグッズを1式揃えることができる防災リュックは、便利なアイテムです。
☆幼児用のリュック型防災グッズの特徴1.子供にも安心な食料
災害時は心身共にストレスを抱えやすく食欲が落ちてしまうことも考えられます。
成長期の子供にとって、栄養価の高い食事が摂れないのは体に悪影響を及ぼします。災害時だからこそ、栄養価の高い食事をしっかりと摂ることが大切です。幼児用防災リュックに含まれている食料品には、体の成長に必要な栄養素をたっぷりと含んだものや、アレルギー症状を引き起こしやすい成分をカットした食材などが入っています。
そんな食材の1例として挙げられるのがアルファ米です。アルファ米とは米に含まれる栄養を消化・吸収しやすいように改良されたものです。水やお湯を入れるだけで食べることができ、水の量を調節するだけでお粥などにアレンジができます。
しかし、栄養価の高い食材であっても、子供の口に合わない場合は食べてくれないこともあります。幼児用防災リュックの中には、アルファ米の他にも、おやつ感覚で口にできる蒸しパンなどが入っているものもあります。子供が好む甘い味付けなので、食欲が低下しがちな時にも食べやすいのが特徴です。
☆幼児用のリュック型防災グッズの特徴2.子供用生理用品が充実
デリケートな赤ちゃん、幼児の体にとって雑菌は大敵です。
しかし、災害時は普段の生活と環境が変わってしまうため、必ずしも衛生的な環境の中で過ごせるとは限りません。防災グッズのなかには、赤ちゃんや幼児の体を清潔に保つために必要な生理用品が充実しています。
その例として挙げられるのが「歯磨きシート」です。災害時には水道が止まってしまい、歯磨きができなくなってしまうことも考えられます。歯磨きシートは、水を使わずに口内を清潔に保てる便利なアイテムです。赤ちゃんがいる場合、よだれかけやおむつ、お尻ふきなど、たくさんの生理用品が必要になります。
しかし、これらの生理用品をすべて揃えると荷物が多くなり過ぎてしまいがちです。幼児用防災リュックのグッズには、通常のタオルよりも優れた吸水力を持つタオルなどもあり、お尻ふきやよだれかけ、おむつなどの代用品として使用できます。
☆幼児用のリュック型防災グッズの特徴3.子供の身を守るグッズ
災害時には頭上からの落下物があったり、足元にガラスの片が落ちていたりと、けがをしやすい環境で過ごさなければいけない場合もあります。
子供の身を守るためには、防災用ヘルメットや救急セットなどを用意しておくことも大切です。幼児用防災リュックに含まれているヘルメットの中には夜間でも目立ちやすいよう、カラフルに色付けされていたり、蛍光テープが貼り付けられていたりするものもあります。
頭上からの落下物から身を守るだけではなく、災害時でも子供を見付けやすいような工夫が施されているのです。小さな切り傷や擦り傷を負ってしまった場合、救急セットがあれば最低限の治療をすることができます。絆創膏や、包帯、消毒液やガーゼなどの医療グッズが含まれている防災リュックは、グッズの買い忘れもなく便利です。災害時には何が起こるか分かりません。
物が倒れてくるなど、急に危険が襲いかかってくる場合もあります。防災リュックであれば移動中でも両手が自由な状態であるため、とっさに子供をかばうこともできます。
☆自分たちで用意しておいたほうが良い物は?
幼児用防災リュックには、災害時に必要なさまざまなグッズが入っています。
しかし、防災リュックに含まれているもの以外にも、持っておくと便利なグッズもあります。まず、持っておくと便利なグッズとして挙げられるのが「使い慣れているおもちゃ」です。災害時に赤ちゃんや子供が感じるストレスは大きいといえます。
普段から使い慣れているおもちゃで遊ぶことは、溜まったストレスを少しでも取り除くことにつながります。子供が小さい場合は、抱っこ紐などを防災リュックに入れておくと良いでしょう。抱っこひもを使用し、両手を空けておくことで危険から身を守りやすくなります。
また、防災リュックのなかに着替えを入れておくのも大切です。防災リュックには、最低3日間生活するために必要なグッズを入れておくのが良いとされています。そのため、家族の人数×3日間分の着替えを入れておくようにしましょう。
☆まとめ
赤ちゃんや子供を守るためにも防災グッズを揃えておくことは大切です。災害という特別な環境の中で、デリケートな赤ちゃんや幼児の健康を守るには万全な備えが必要になります。赤ちゃんに必要な食料や衛生用品、防災グッズなどを取り揃え、有事の際に備えましょう。赤ちゃんや幼児を守るためにも、両手を空けておける防災リュックはおすすめです。
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