近年、自然災害が頻発するようになったと同時に、震度5以上を観測する大きな地震が数年に一度、起こっています。
日頃から災害への備えは欠かすことはできず、防災セットを用意したり、耐震設備を備えたり、住民や地域、政府など、全国で防災意識が高まってきました。
地震が起こると、今まで他人だった方が一気に同じ避難場所に集結します。
そこでは、女性ならではの人には言いづらい悩みや困り事が生じます。
女性の悩みの中でも、今回は特に大きな事例「性犯罪」の対策について説明します。
「性犯罪」は、今や災害時に付き物になっていることをご存知でしょうか。
女性は、避難生活をどのように送れば、少しでも快適にすごせるのでしょうか。
性犯罪から身を守る
被災・避難生活が長期化すると、ストレスが増えて暴力的になり、性犯罪が増える傾向にあります。
自衛隊や警察に相談したくとも、救助にかかりきりになっている場合があります。
公的機関に被害を訴えることが難しいことが考えられますので、救助や避難などだけではなく、「性犯罪」に対しても「自助」・「共助」」の考えが非常に大切です。
自助・共助の違い
自助
自分自身や家族の命と財産を守るために、自分で家族で防災に取り組むことです。自分(家族)の身は自分(家族)で守る、との考えもと、日常的な災害に対する備えや、災害時の対応を行っていくことです。共助
災害時に、まず自分自身や家族の安全を確保した後に、近所や地域の方々と助け合うということです。また、災害時に円滑に助け合いができるように、日常から地域での助け合いについて備えることです。(引用:自助、共助、公助で備える|つくば市公式ウェブサイトhttp://www.city.tsukuba.lg.jp/kurashi/anshin/bousai/1000598.html )
性犯罪における「自助」
- 大きな声を出す(練習をしておく)
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死角になる場所、人気のない危険な場所に近寄らない
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防犯ブザーを常に持ち歩く
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一人でトイレに行かないようにする
性犯罪における「共助」
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犯罪現場を見て見ぬふりはしない。大きな声を出したり、男性に声をかけたりして助ける
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死角になる場所、人気のない危険な場所などを共有しておく
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みんなでトイレにいくようにする。
実際に、震災の際に「お風呂が入れるよ」「食料があるよ」などと声をかけられた女性が性犯罪の対象になったことがあります。
被災後、このように声をかけられれば、気が抜けてしまう場合があるかもしれませんが、絶対に行ってはいけません。
このようなことから身を守るためにも、外出する際は、昼夜問わず複数人で行動しましょう。
知っている人や見慣れている人でも、二人っきりになった場合、何が起こるかわかりません。
全てに警戒したり、恐怖を感じることはストレスになりますが、「危険かもしれない」ということを常に頭のなかにインプットしておくことが大切です。
性犯罪は、見た目ではく「弱そうな人」「許してくれそうな人」「声を出さなそうな人」に起こるといわれています。
災害後、精神的に弱っていても、しっかりと意志をもち、上記の「自助」や「共助」を参考にして行動しましょう。
また、性犯罪が決して少ないわけではないのにニュースにならないことがあります。
「被災地のイメージをさげてしまう」「女性のボランティアが来なくなってしまう」というレッテルが貼られていると言われています。
避難所では、女性同士だけで性犯罪を予防するのではなく、勇気を出して、男性にも協力を要請して、しっかりと「共助」の体制を整えることが大切といえます。
子どもへの性犯罪にも注意する。
女性だけではなく、子どもたちも性犯罪の対象になることがあります。何歳であるかは殆ど関係ありません。
実際に、幼い子どもが性犯罪の被害者になっている事例もあります。
子どもにも、防犯ブザーをもたせ、非常時には大声を出すことを教えておかなければいけません。
明るいからと言って外で遊ばせる際も、きちんと大人が複数人で見ておくことが大切です。
絶対に、一人や子どもたちだけで遊ばせないようにしましょう。
まとめ
同じ被災者であるのに、ストレスがたまっているなどの理由で、性犯罪が起こることは、非常に悲しいことです。
しかし、現時点でどの震災にも性犯罪が起こっているので、備える他ありません。
女性は、自助と共助をしっかりとし、甘い言葉には惑わされず、平常時よりリスクを考え、被災・避難生活を送ることが性犯罪を避けられる方法です。
参考・参照サイト
≪女性・子供は要注意!!≫熊本も危ない!地震直後の被災地の性犯罪率が高すぎる…。 | Pixls [ピクルス]
【熊本市男女共同参画センターが注意喚起中!】地震直後の被災地で性犯罪の被害者にならない方法 | Pixls [ピクルス]
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