自宅から屋外へ
自宅にいるときに地震が起こった場合、「自分の家が大丈夫な場合はそのまま家にいたほうがいいだろう」と思っている人も多いかもしれません。
しかし自分の家が大丈夫でもどこかで火事が起こりつつある可能性も考えて、避難場所へ避難したほうがいい場合もあります。自宅で地震に合った場合にはゆれがおさまるまで机やテーブルなどの1番頑丈そうな家具の下で身を守ります。このとき、不安定で倒れそうな家具を支えにいくと危険ですのでやめておきましょう。可能であればドアや窓を開けて避難経路を確保しておくと安心です。建物が傾いてしまうとゆがんでしまうのでドアが開かなくなる危険性があるのです。
ゆれがおさまったところで火の始末をしましょう。ガスの元栓、ストーブ、電気器具の電源などのチェックをします。自宅から屋外へ出るときには、上からの落下物がないかよく確認してから外へ出ます。
屋外から避難所へ
屋外にいる場合に気をつけなくてはならないことはたくさんあります。
屋外は予想外の危険が潜んでいますので、特に注意が必要です。まず屋外では石の塀、傾いた建物、自動販売機など倒れてくる危険性のあるものの近くには寄らないようにして歩き、高い建物の下を歩くときには、ガラスなどが落ちてくる可能性もありますので、バッグなどを持っている場合には頭を覆って守りながら歩きます。
電線などがたれさがっている場合、感電の恐れもありますので触らないようにし、道路がめくれあがっているようなところへは近づかずに細心の注意を払いながら避難所へ向かってください。
日ごろから地域の避難場所を確認しておくことはもちろん、避難場所へ向かう際の歩きやすい大きな道も調べておくことが大切です。
避難所での生活
災害時の避難所は多くの人が共同生活を送ることになります。
多くの場合、スペースは早い者勝ちということになりプライバシーもなく過ごすことになります。「隣の人のいびきがうるさくて眠れない」「蛍光灯が明るすぎて眠れない」ということももちろんありますし、季節によっては寒さと暑さという問題があり、そこから体調を崩す人も多いでしょう。
電気が使えないのでストーブや扇風機は使用できないことも多く、トイレも仮説が設置されますがすぐにいっぱいになってしまうので衛生上の問題も出てしまいます。
また、最初の何日間かは1日1食、おにぎりひとつのみという食事制限を強いられる場合もありますので、覚悟が必要です。寒さをしのぐために毛布が配られることもありますが、冬場は毛布1枚では寒くてしょうがないということもあるでしょう。そんなときには新聞紙を体に巻き付けたり、重ね着でなんとか耐えたりというケースも。できれば避難所に重ね着できる着替えも持っていけるといいですね。
避難所に持ち込んだほうがよい防災グッズは?
避難所での慣れない共同生活を過ごすために、これだけは持ち込んだほうがいいという防災グッズがあります。
まずはいつも飲んでいる薬、整腸剤、常備薬、包帯、はさみ、ピンセット、消毒薬やばんそうこうは準備しておきましょう。持病がある人は薬の名前をメモした紙も持っておくといいですね。
その他着替え、寝袋、毛布、ティッシュ、タオル、生理用品、筆記具(油性)、ビニール袋、耳栓、アイマスク、食器類、ラップ、スプーン、貴重品、目が悪い人は眼鏡、などは最低限持っておくといいですね。ご自身や家族の体調によっても持ち物は変わってくるでしょうから、生きていくうえでこれだけは絶対に必要だというものは必ず持っていくようにしてください。少しでも快適に過ごせるように、しっかりと準備して備えておきましょう!
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