非常食にパスタも登場!水だけでアルデンテって本当?

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いつどこで発生するか予想困難な自然災害、いざというときのために非常食を準備しているという人は増えてきています。

様々な種類の非常食が販売されるようになりましたは、そのなかにパスタの非常食があるのはご存知でしょうか。災害時でも水さえ準備できれば、食べられるパスタなのです。災害時にはお湯を沸かすことも難しくなるため、水で作るパスタが作れるなんて意外に感じるかもしれませんね。

今回は、そんな水だけで食べられるパスタについてご紹介します。

水を加えるだけで食べられる非常食が人気

非常食として必ず準備しておきたいものといえば主食です。

主食というとご飯やパスタなどの麺類をイメージしますが、これらは基本的に火やお湯を使って調理します。災害時はライフラインが止まってしまうことが多いので、火やお湯を使うとなると、諦めてしまう人もいるかもしれません。

そこで人気なのが、水だけ調理できる非常食用の主食です。水は防災グッズのひとつとして準備している人は多いですし、断水しても給水車などが水を運んでくれる自治体も多いので、比較的用意できるはずです。水だけで調理できる非常食には、ご飯やお餅、パスタなどが登場しています。

例えば、非常食用のご飯は、もともとアウトドア用品として売り出されたアルファ化したお米で、一度炊いたご飯を急速に乾燥させて作られています。熱湯で作る場合はお湯を注いで約15分ほど待ちますが、水を注ぐだけでも約60分で美味しいご飯が出来上がります。白米だけでなく、五目御飯や赤飯など味のバリエーションが豊富です。

非常食用の餅は、水を入れて30秒~3分ほどで出来上がります。こちらも、きな粉やあんこなどのラインナップがあり、子どもでも飽きずに食べられます。餅を戻すために入れる水がセットになっている商品もあるので、重宝することでしょう。 これらの主食は長期保存できるのが特徴です。

本格パスタが水だけでできる

それでは非常食用のパスタはどのようなものなのでしょうか?

非常食用のパスタは、水でもお湯でも調理が可能です。調理方法は簡単で、袋にお湯や水を注ぎ、袋に記載された時間待つだけで完成します。お湯の場合は約3分、水の場合は約20分で出来上がるので、お米よりも時間はかかりません。

非常食用のパスタにも、味の種類がありますので、お好みのものを準備しておけます。さらに、麺だけでなく、それぞれのパスタに合わせた具材も入っているのが嬉しいポイントです。非常食用のパスタの特徴としては、通常のパスタに比べると長さが短く、マカロニのような大きさのショートパスタになっています。

調理の際の注意点としては、袋の中にスプーンや脱酸素剤、製品によっては粉末ソースも入っているので、取り出すのを忘れないようにしましょう。入れるお湯や水の量は、袋の中に記されている目印の部分までです。 非常食というとあまり美味しくないイメージを持つ人もいます。しかし、この非常食用のパスタは味がおいしいのはもちろん、食感を楽しむこともでき、おすすめです。

お湯で調理した方が調理時間は短く済み、通常のパスタにより近い温かいものが食べられますが、水でも十分美味しいパスタになります。

非常食にパスタも登場!水だけでアルデンテって本当?

普通のパスタも水で調理!

水だけで食べられるようになるのは、非常食用のパスタだけではありません。

実は、普通のパスタも水だけで調理して食べることができるのです。その名も「水漬けパスタ」です。乾麺のパスタを水に漬けるので、調理時間は長くなりますが、いざというときにとても役に立ちます。調理方法は、乾麺のパスタ100gを300ccの水に漬けておくだけです。4時間ほどで食べられるようになりますが、細めのパスタでゆで時間が少ないタイプなら、漬ける時間はもう少し短くなります。

通常の生活をしていると「4時間もかかるなんて長すぎる!」という人もいるかもしれませんが、朝準備してお昼ごはんとして食べるという方法をとってみてください。この水漬けパスタのメリットは、水だけで調理ができることだけではありません。

水漬けパスタは生パスタのようなモチモチの食感に仕上がります。お湯でゆでるより美味しい食感になるともいわれており、非常時以外でも試してみたいと話題です。あえるだけのパスタソースもたくさん登場しているので、両方を準備しておけば、火やお湯が用意できない災害時でも、美味しいパスタを食べることができるでしょう。

ポリ袋に入れてゆでるという手も

非常時に、できるだけ綺麗な水を節約しながら、あまり綺麗でない水を活用しながらパスタを調理する方法をご紹介します。

ポリ袋を使ってゆでるという方法です。火も準備することが前提ですが、調理方法は、まずポリ袋を二重にして、半分に折った乾麺パスタを袋に入れます。

そこに、パスタの2倍の量の綺麗な水(パスタが100gの場合、水は200cc)を入れて、袋から空気を抜いて口を縛り、沸騰したお湯の中に入れるだけです。10分ほどゆでたら一度袋ごと取り出して、麺をほぐすと麺同士がくっつかずに美味しく出来上がります。さらに10分ほどゆでたらパスタを取り出し、ソースをかければ完成です。

パスタと一緒に入れる水をトマトジュースに変えれば、ナポリタン風のパスタが出来上がります。このとき、パスタは袋に入れてあるので、沸騰させるお湯は衛生上好ましくない水を使用しても構いません。繰り返し同じ方法で調理できるので、使用した水を取っておくことも可能です。貴重な水を無駄にせずに温かいパスタを食べることができるでしょう。

味のバリエーションが多いのがメリット

非常食用のパスタは味のバリエーションが豊富なので、うまくローテーションを組めば、飽きずに毎日食べることが可能です。

非常時は美味しい主食を食べることができないと思われがちですが、工夫をすれば様々な食事ができます。とはいえ、非常食用のパスタを準備するか、普通のパスタを水漬けして時間をかけて戻すか、どちらを備蓄しておくかは迷うかもしれません。

非常食用のパスタは、すべてがセットになっているので、用意するのは水だけ、手軽に食べられるというメリットがありますが、味の種類はどうしても限られています。通常のパスタを水に漬けて戻すのは、生パスタのような美味しい食感にできることや、ソースの種類が豊富に販売されているというメリットがありますが、調理器具を準備すること、数時間待たなければいけないことがデメリットです。

どちらもメリットとデメリットがあるので、好みやライフスタイルに合わせて準備すると良いでしょう。

非常食にパスタも登場!水だけでアルデンテって本当?

まとめ

非常時に用意しておきたい主食として、パスタにはメリットがたくさんあります。

非常食用のパスタも、一般的に販売されているパスタも、水を入れるだけで調理ができるのです。味のバリエーションも豊富で、飽きてしまいがちな非常食にバラエティーを持たせてくれるでしょう。お湯を準備できるのであれば、ポリ袋を使った調理法もあります。温かいパスタを食べることができますし、きれいな水を節水しながら、食べ物を直接入れるのは衛生上よくない水を活用することもできます。

パスタを非常食として準備しておいても損はないですよ。

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