では、みなさんは具体的に災害時のためにどんな対策をしているでしょうか。最も一般的で、しばしばアドバイスされるのが水分や食料など非常食の備蓄です。
今回はその中でもみんながおすすめする非常用の缶詰の種類について全国的なアンケートで調査してみました。
【質問】
非常食に使えるおすすめの缶詰を教えてください。
【回答数】
パン:51
魚や肉類:29
果物:16
汁物:4
■調査地域:全国
■調査対象:【性別】男性 【年齢】20 – 29 30 – 39 40 – 49
■調査期間:2017年03月03日~2017年03月17日
■有効回答数:100サンプル
1番人気は昔ながらのあの缶詰!
アンケートの結果、パンの缶詰が多くなりました。
・缶詰として、非常時には腹持ちが良い食べ物が相応しいと思うからです。(20代/男性/個人事業主)
・やはりパンなどの乾きものですかね。今は缶詰に入って居るふんわりしたパンもあるそうです。(30代/男性/正社員)
・現在の非常用食品のなかでも進化著しいパンがオススメです。
非常用とは思えないほど、柔らかく美味しい。(40代/男性/正社員)
・非常食で考えると、一番栄養として必要になるのが炭水化物だと思います。エネルギー効率が良いのが一番だと思います。(40代/男性/パート・アルバイト)
・箸や皿がなくてもすぐに食べれる所がお手軽でいいと思ったからです。(40代/男性/正社員)
最近では様々な種類の非常食が開発されていますが、非常用の缶詰と聞いて多くの人が真っ先にイメージするのはパンです。やはり昔から有名な乾パンのイメージが非常に強いのでしょう。単なるイメージだけではなく実際すぐにエネルギー源になり腹持ちもよいパンは、エネルギーの確保がまず優先される災害時に最も必要だと感じるのも納得です。
缶を開けるだけですぐに食べられる上に、お粥やラーメンなどほかの炭水化物と比べて食器が全く必要ないのもメリットと言えますね。さらに、近年の技術の進歩により、昔とは全く違うふわふわ食感の美味しいパンや甘い食感のタイプも出てきています。今まで課題だった味の面もクリアですね。
バランスにも注目して選ぶのがコツ
続いて、お肉や魚、果物、汁物という順番になりました。
・種類が豊富で味も美味しいからです。値段も安く百円ショップにも売っているのが魅力的です。(30代/男性/正社員)
・ツナ缶のような油の入った缶詰。そのままでも食べられるし、紐を通すとろうそくになる(40代/男性/個人事業主)
・必要な栄養素がかなり摂れそうなうえに、甘みが強いので、非常時で焦っている際には気分が少し和らぎそう。(30代/男性/正社員)
・非常時で栄養が不足する時に、特にビタミンの摂取が難しいと考えたため。(20代/男性/学生)
・汁物は、体をあたためることができるので、非常食には最適かと思います。(30代/男性/正社員)
お肉や魚の缶詰は美味しい上に値段も安く、普段遣いもしやすいことからローリングストックがしやすいのがメリットですね。ランプにも加工でき一石二鳥です。
また、甘い果物の缶詰はストレスの多い避難所生活の中で心の癒しになりますし、不足しがちなビタミンや水分が補給できるのも嬉しいポイント。体を温める汁物も人気がありました。
災害時に炭水化物ばかりでは飽きてしまいますし、栄養の偏りも心配です。その点でお肉や魚のタンパク質や、果物に含まれるビタミンなどの栄養素を補給するのは大切です。単にお腹を満たすだけでなく栄養バランスや精神的な充足感も考えて非常食選びをしておくことが必要ですね。
栄養バランスと心のケアの視点から非常食を選ぼう
実際に地震が起きたら、ライフラインが復旧するまでに3日ほどはかかります。
その間、健康を維持し精神的にも安定するために非常食を十分バランスよく準備しておくことは欠かせません。多くの人がパンなどの炭水化物を備蓄していますが、栄養のバランスも考えて、魚や肉、果物などさまざまな種類の缶詰を購入しておくのも良いでしょう。体を温める汁物や甘いお菓子やフルーツなど、ほっと一息付ける非常食も大切です。
最近では使っては補充するローリングストックで非常食を確保することも進められています。普段食べても美味しく値段も安価なものを選ぶのもコツですね。
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