非常時に備えて、衣類の用意はできていますか?
住まいが無事であれば避難や衣類の必要はありませんが、倒壊や浸水などで住めない状況になってしまった場合は避難所生活を余儀なくされ、衣類が必要となってきます。
避難所生活中に自宅に帰ったとしても、タンスやクローゼットが開かず、衣類が取り出せない可能性があります。
衣類の準備ができていなければ、被災時の衣類をき続けなければいけませんし、体拭きシートなどを利用した後も、同じ服を着なければいけません。
災害時は、いろいろな状況に置かれて、些細なことでもストレスを感じやすくなる場合があります。衣類の用意が悪く、寒かったり暑かったりするのを頻繁に感じると、さらにそのストレスは大きくなってしまいます。
防災リュックや非常持ち出し袋と一緒に、玄関や非常口の近くに置いて、すぐに持ち出すことができるようにしておくのも、家庭でできる防災の取り組みの1つです。
気温や湿度によって調節できる服装が最適かと思いますが、どのような服装を用意しておくのが好ましいのでしょうか?
災害が起こった季節を夏と冬に分けて、快適だったり、便利だったりする服装を考えてみましょう。
夏に適した服装
夏は汗をかくことが多いため、用意する枚数によっては冬より荷物が多くなります。
荷物が多くなってしまった場合は、旅行用の圧縮袋などに入れておくと非常にコンパクトに持ち出すことができます。
夏は半袖半ズボンの方が多いかと思われますが、夏に被災した場合でも昼夜の気温差が激しかったり、雨などで濡れることも想定されるので油断できません。
また、半袖半ズボンの場合は擦り傷や切り傷など、怪我をしてしまう恐れが高くなります。
ですので、基本的には薄手であっても長袖長ズボンの用意は必ずしておきましょう。
ズボンは吸汗速乾に優れている、化学繊維のドライ素材の長ズボンなどがオススメです。
肌着は、普段から通気性や発汗性が高い素材のものを選んでおきましょう。
足の裏なども汗をかきやすいため、靴下の用意も数枚必要ですね。
靴は、底に厚みのある安全靴や長靴、スポーツシューズなどを履きましょう。
サンダルやスリッパで逃げてしまうと、露出しているところから砂や石が入って怪我をしたり、ガラスの破片などが足に刺さってしまったりする恐れがあります。
☆夏に用意するものまとめ☆
・半袖
・長袖長ズボン
・通気性のいい肌着・靴下・スポーツシューズ
冬に適した服装
冬は寒さ対策がメインとなります。
有事の際は、必ずコートを着て避難しましょう。
コートは布製のものはなく、暖かくて軽く、保温性の高い分厚いダウンジャケットがおすすめです。
上半身の肌着にはヒートテックを着ておくと温かいです。
男性は、ズボンの下にパッチを履くと、下半身の冷え対策ができます。
ズボンはトップスのように何枚も重ねることがありませんので、裏起毛のものや保温性の高いジャージ、分厚めのものを履くようにしましょう。
体育館などでの避難生活が続くと、必ず下半身~足先が冷えてしまいます。
足が冷えるとお腹が痛くなる場合がありますので、分厚い靴下を履いたり腹巻をしたりして、対策するようにましょう。
靴は、夏同様に安全靴や長靴、スポーツシューズなどが好ましいです。
レザーブーツやムートンブーツでも良いですが、レザーブーツですと冷え込んだ時に靴も一緒に冷たくなってしまったり、ムートンブーツですと歩きにくかったり逆に蒸れてしまって寒くなったり耐久性が悪い場合がありますので、冬用のスポーツシューズがおすすめです。
☆冬に用意するものまとめ☆
・コート(ダウンジャケット推奨)
・ヒートテックやパッチ
・肌着
・分厚い靴下
・腹巻(冷えやすい方)
・冬用のスポーツシューズ
まとめ
いかがだったでしょうか?防災リュックなどを用意した後は、中に追加で何を入れるか吟味する必要がありますね。
「○年保存!防災リュック」などと表記があっても、防災食やグッズだけの用意でそのまま放置しておくのではなく、
季節に合わせた服装や持ち物を入れて、常に中身をカスタマイズするようにしましょう。
また、雨天用にカッパの用意も忘れず準備しましょう。
下着に関しては3日分の備えが必要です。避難所生活が長引けば下着の支給もありますが、すぐには始まらないので用意しておきましょう。
3日分あれば、着まわせますし、水の配給が落ち着けば洗濯することも可能になります。
また、防災セットに夏は乾電池式扇風機やうちわ、冬ですとブランケットやカイロをたくさん入れておくと役立ちます。
役立つ時に、役立つものがあるほど幸運なことはないです。
できるだけストレスをためない環境を、自分でつくってみましょう。それも大切な防災の1つです。
【参考・参照サイト】
災害に備える衣類の選び方 | 防災グッズ専門ページ | ピントル
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