まず情報を集める
震災対策で初めに大切になるのは、情報です。
まずは居住地や勤務地の災害情報から集めてみましょう。海抜何メートルか、活断層は近くにあるか、地盤はどのくらいの強度か、周囲で土砂崩れのリスクはないか、津波の際に巻き込まれる可能性はあるかなど、自分がどのようなリスクのある土地にいるのか理解することが必要です。
自治体によるハザードマップを入手するなどして、確認しておきましょう。同時に、徒歩圏内にある避難所の確認も重要です。
なお災害時の情報源確保のため、携帯電話の予備バッテリーや携帯用テレビ、ラジオの用意、そして自治体の災害情報テレホンサービスの番号登録もしておくと安心です。
次に対策を立てる
災害時どのように身を守り、家族とどこで合流するかを事前に話し合っておくことも大切です。
とくに避難の際は、防災グッズだけでなく通帳や印鑑などの貴重品も持ちだせると安心。避難にあたって必要な物品の保管場所を家族で共有し、誰がどのように持ち出すかをシミュレーションしておきましょう。
また合流場所や合流方法については、通信手段が途切れたときや、家族がバラバラの場所にいるときのことも想定して、数パターン検討しておくと良いでしょう。地域で指定されている避難所の場所を覚えておき、家や会社といった拠点から実際に歩いてみて、行き方を覚えておくことも重要です。
最後に防災グッズを揃える
自宅や勤務地の立地、家族の行動パターンを踏まえて対策を練ったあとは、いよいよ防災グッズの準備です。
最低限必要なのは、食料・飲料と情報端末。食料は調理の必要がない缶詰やインスタント食品、カンパンなどを、水は1人あたり1日2リットル~3リットルを基準とし、最低3日分は用意しておきましょう。水は大きなペットボトルではなく、小型の500ミリリットルペットボトルにすると持ち運びやすく便利です。
また情報端末としては携帯電話の予備バッテリー、小型テレビ、ラジオなどです。また他に必要なものとして、携帯トイレやマスク、救急箱などの衛生用品、簡易毛布やフリースなどの防寒グッズ、小型ライトなどが挙げられます。重すぎると避難の負担になりますので、救援活動が始まるまでの3日間をしのげる物資を目安として揃えておきましょう。
まずは市販の防災グッズセットから
実際に防災グッズを揃えようと思うと、どれを選べばよいか悩んでしまうのではないでしょうか。そこで役立つのが、市販の防災グッズセットです。
近所のスーパーやホームセンター、あるいは通販サイトなどでも販売しており、手軽に入手が可能です。水や缶詰、カンパンなどの賞味期限の長い食料・飲料が入っているため、賞味期限切れを気にすることなく備蓄しておくことができます。
また1人分の防災グッズセットから、複数名用のセットまで幅広く売られているため、家族構成や避難プランに応じて備えておくとよいでしょう。たとえば家にいる人が全員分の防災グッズを持ち出すのであれば、複数名用がつめてあると持ち出しが簡単です。日中被災した場合に、会社や学校などに置いてあるものを各人持ち出すのであれば、1人用セットが便利でしょう。
最近では、消防士が監修したセットや、大震災の被災者が考案したセットなど、いざというときに信頼できるセットが多く販売されています。自分たちのニーズに合った防災グッズセットを、平常時にしっかり吟味して震災対策の準備しておくことが大切です。
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