防災センターで学べること

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防災を身近に感じることのできるもののひとつに、避難訓練があります。

学校や施設での避難訓練は、基本的に避難アナウンスがなり、先生や係になった人が誘導し、指定の場所へ避難する。

といった、一連の流れにそって行いますが、避難を更にリアリティーに体験できる施設に、「防災センター」があります。

防災センター

防災設備の管理や災害時の消防活動や避難誘導を集中的に行うための管理室。

防災センター(ぼうさいセンター)とは – コトバンク

https://kotobank.jp/word/%E9%98%B2%E7%81%BD%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC-381363

各地域の防災センターでは、体験学習や講習会などが行われていることがあります。

参加することによって、普段体験することのできない災害に関する訓練や知識の講座を受けることが出来ます。

防災センターでは、一体どのような体験ができるのでしょうか。

体験例1.地震体験

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地震体験コーナーでは、起震装置を用いた地震の体験ができます。

施設によっては、過去に起きたことのある東日本大震災や阪神・淡路大震災などの大地震の地震波を体験することが出来ます。

東日本大震災

2011年(平成23年)3月11日に東北地方で発生した地震。

死者は1万5千人にのぼる。津波による水死被害が多かった。

 

阪神・淡路大震災

1995年(平成7年)1月17日に兵庫県南部で発生した地震。

死者は6千人にのぼる。就寝中の物が多かったため、圧死が多かった。

また、プロジャクターやモニター等で地震波の動きが表示される場合もあります。

学校や地域の避難訓練では体験できない、本物そっくりの揺れを体感することで、リアルな地震の恐ろしさを知るとともに、

「もし、この揺れが起こったら…」「この次の行動は…」と予習することができます。

地震体験コーナーには身長制限が設けられている場合がありますので、予め確認しておきましょう。

体験例2.火災避難体験

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火災避難体験コーナーでは、屋内で火災が起きた場合の避難行動を体験をすることが出来ます。

施設によっては、家の中を再現した部屋で、火災発生の危険性のあるものを見つけ出し、未然防止する場合があります。

自宅で、火災発生の危険性のあるものを見つけ出し、どこにあるのか、どのように消すのかを確認しておきましょう。

火の元は、家族全員が消すことのできるように把握しておきましょう。

 

火災発生防止のために点検する火の元

テレビ・お風呂・コンロストーブ・ヒーター・ガスの元栓・電気ブレーカー

 

煙中の避難

火災避難体験コーナーでは、火災発生後をイメージして、煙中を避難する体験ができる場合もあります。

火災が実際に発生した時、煙の中には有害物質の「一酸化炭素」が含まれています。

一酸化炭素中毒を発症した際は、以下のような症状が現れます。

軽度・・・顔の赤み、軽いめまい

悪化・・・吐き気、めまい、眠気、手足のしびれ

重度・・・意識を失う、死に至る

一酸化炭素の濃度が0.02%から頭痛などの症状、0.08%でめまいや吐き気、湿疹、1.28%になると死に至ります。

極微量の濃度で症状が発生するので、避難の妨げになります。

ですので、焼死者の大半は、火傷のため死亡したのではなく、一酸化炭素中毒で意識を失った人が多くなっています。

火災から避難する場合は、「煙を吸わないこと」が大切です。

煙中では、見通しが悪く恐怖感を与えられますが、「煙を吸わないこと」を意識しましょう。

避難時は、できるだけ低い姿勢で移動し、煙を吸わないようにハンカチやティッシュ、タオルなどで口を抑えましょう。

誘導灯や避難表記を確認し、避難口へ向かいましょう。

体験例3.災害時の公衆電話の使い方

緊急時の公衆電話の使い方を、実際に試すことのできる防災センターもあります。

災害時、電話が混み合い通信制限が実施されると、スマートフォンやガラケーなどでの通話が混み合いますが、

公衆電話は通信規制の対象外ですので、優先的に取り扱われます。

万が一のためにも、公衆電話の使用方法を知っておきましょう。

デジタル公衆電話の場合

硬貨やテレフォンカードは不要

受話器を上げ、「110」を押します。

アナログ公衆電話

デジタル公衆電話同様、硬貨やテレフォンカードは不要

受話器を上げ、「緊急通報ボタン」を押した後、「110」を押します。

 

まとめ

ご紹介した3つの体験のほか、応急処置の方法や台風の風力体験など、防災センターによって様々な体験や学習をすることができます。

体験・体感して、「恐いな」「ここは対策しなければならないな」と思ったことに備えるのも、命を守る上で役立つことでしょう。

防災センターに関する体験学習や講習会は、各都道府県や地域によって異なります。

予約が必要な場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

参考・参照サイト

火災からの避難

http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/seikatsu/hinan.html

公衆電話の特徴と使用方法 – 総務省

http://www.soumu.go.jp/main_content/000162017.pdf

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