大地震が起きたり、大きな台風が発生すると、ニュースなどで「避難勧告」「避難指示」が報道されることがあります。
2つの違いは以下のとおりです。
「避難勧告」
避難レベルで一番低いですが、避難を勧め促しているものです。
「避難指示」
避難勧告よりも避難レベルが高く、広範囲で被害が出る恐れがあります。
避難指示が出た場合は、ただちに避難しましょう。
このような報道がされたり、自宅が住めない状態になったりすると、避難所へ行くことが必要となります。
避難所では一体どのような生活になるのでしょうか。
また、少しでも快適に過ごすためにはどのような工夫が必要なのでしょうか。
①避難所生活で守ること
避難所になるところは、公民館や体育館など大きな施設です。
大きな被害があった場合は、そこに被災者が大勢集まって食事をとったり睡眠をしたりしますので、自宅のような間取りもなく、プライバシーを守ることが殆どできなくなります。
また、地域の人以外に観光や遠征にきていた人も避難します。
厳しい避難所の環境の中で、そこにいる人々が少しでも快適な生活を送るためには”最低限の生活ルール”を定め、そのルールを守ることが必要となります。
最低限の生活ルール
起床時間、消灯時間、食事時間
時間を守れないと同じ避難所で被災生活を送っている方に迷惑がかかります。
例えば、消灯時間を超えて話をしたりスマートフォンをいじったりしていると近くにいる方が気になって寝付けない場合があります。
貴重品の管理
お金やカード、印鑑などの管理が甘くなくなった場合、揉め事になる場合があります。厳しい避難所生活で全員がストレスを感じている中、そのようなことがあっては本末転倒です。
トイレの使用方法
数個しかないトイレに大勢の人が用を足します。汚れる速度もはやくなりますので、少しでも汚してしまった場合は自分で処理するようにしましょう。
ゴミの分別
地域によって規定があります。特に、旅行先などで被災した場合は的が得ないようにしましょう。
また、避難所生活を取り仕切るのは行政機関ではなく避難する自分たちです。その地域によって計画書などある場合がございますので、リーダーの方の指示に従い率先して参加するようにしましょう。
②避難所生活での対策
避難所生活を少しでも快適に過ごすために、下記のような出来事に備えておきましょう。
食糧不足
災害直後は配給が足りなかったり配給してくれる車自体が避難所に近づくことができなかったりする場合があり、1日1食ということもあります。
食事不足によって被災後のストレスが更に大きくなってしまいますので、自分や家族の分は数日分予め用意しておくことが賢明です。
床の冷たさ
避難所に使用される公民館や体育館は床が非常に冷たくなっています。
エアマットや毛布などでしのぎましょう。一枚敷いておくだけで、体に伝わる冷感が少なくなります。
周囲の音
普段一緒に生活をしていない(他人)の生活音は耳につく場合があります。ぐっすり眠るためにも、耳栓を用意しましょう。
③精神的な部分のケア
被災状況・避難所での環境・食糧不足など、「非日常」が続きますので、誰しもがストレスを抱え精神的にしんどい状況になります。
精神的な影響は「当たり前」
自分の精神状態が異常だと捉えてしまうと、体調も不調になり悪循環となります。
非常事態に精神が不安定になるのは当たり前です。
深呼吸をし、落ち着いて、自分の状態は異常ではなく正常だと気持ちを整理することが大切です。
身なりは誰も整えられない
特に女性は、ぼさぼさの髪やすっぴん顔など恥ずかしいと思うことがあるかもしれません。しかし、みんな同じですので気にする必要はありません。
復興してきた時のために、防災セットに化粧品をいれておくこともおすすめです。
身なりを整える事によって、気持ちも明るくなる場合があります。
睡眠はしっかりととる
頑張らないといけないと思いすぎて、動き回るより、余力のあるうちに睡眠をしっかり取りましょう。
まとめ
いつの時代も大地震は突然やってきます。
もしかすると、明日から避難所生活になっているかもしれません。
避難所での生活は、今日私達が過ごす日常とは全く異なりますので、イメージして備えておくことが必要となります。
参考・参照サイト
「避難勧告」「避難指示」「避難命令」の違い!レベルによって強制力の違いはあるの? | 違いはねっと
http://xn--n8j9do164a.net/archives/4567.html
避難所と避難場所の違いは?災害が起こった時、避難する場所を確認しておこう! | プロの防災士が教える防災のコツ
避難所での過ごしかた・避難所での生活の概要/地震・台風災害対策100選
http://earthquake.must-reading.info/main/life_hinanjo.html
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