夜間に災害が起こった場合は、素早く避難することが困難になる場合もなります。また、暗闇のなかを備えもなく移動するのは危険が伴います。床や道路にガラス片などが落ちていることもあります。自分や家族の身を守るために、防災グッズで災害に備えるのは重要です。夜間に素早く避難をするためには、寝室を防災グッズ置き場として使用するのも1つの方法です。
しかし、寝室にすべての防災グッズを置くのは難しい…そんなときは防災グッズの選別が必要です。今回は寝室に置いておくべき防災グッズについてご紹介します。
☆寝ている時に地震が起きた!考えられる被害とは?
屋内で地震に遭うと、さまざまな被害が発生します。
その代表的な被害として挙げられるのが「家具が倒れてくる」というものです。洋服を収納しているタンスや衣装ケースはかなりの重量があります。人の上に大型の家具が倒れてくると、大けがをしてしまうこともあります。しかし、就寝時に大きな家具が倒れてきた場合、よけることが難しいのも事実です。
また、屋内で地震に遭った際に注意したいのが「ガラス片」です。地震の影響で、窓にひびが入ったり、家具が倒れたりすることで部屋にガラス片が散らばってしまいます。地震によって目が覚めた場合、慌てて床に足をついてしまうことも考えられます。
ガラス片は、足を傷つける可能性もあり危険です。ガラス片で足を傷付けてしまうと、ガラスが足のなかに残ってしまうこともありえます。地震が起こった際には、素足で部屋のなかを歩かないように注意しましょう。冬場は就寝時にストーブを使用する人もいることから、火災被害が起こることなども考えられます。
大規模な地震に遭うと、建物自体が倒壊してしまうおそれもあるため、屋内で地震に遭った際は速やかに屋外の平地に避難することが大切です。
☆寝室に置くべきは身を守ることができる物
地震が起こった際には素早く避難するのが望ましいです。
しかし、人が就寝しているときは、極めて無防備な状態になります。無事に避難ができた場合でも、自分や家族が生活するために必要な防災グッズを持っていないと、安全な避難生活を送るのは難しいです。就寝時に地震が遭った際、素早く避難をするためには寝室を防災グッズ置き場にするのも良いでしょう。
寝室に備えておく防災グッズは、自分や家族の身を守るために必要なものを選ぶことがポイントです。避難をサポートする防災グッズとして挙げられるのが、懐中電灯や靴、軍手、ホイッスルなどです。まず、夜間に避難をする際には、懐中電灯が必要になります。地震発生後の夜道には、ガラス片や石など鋭利なものが散らばっている場合もあり危険です。懐中電灯で足元や手元を照らしながら、避難をすることが必要になる場合も多いです。
また、寝室から素早く避難をするためには、靴を用意しておくのも良いでしょう。地震発生後は、建物の倒壊などの理由により玄関から逃げるのが難しくなってしまうこともあります。靴はスリッパで代用もできますが、危険から身を守ったり走ったりするためには靴のほうが動きやすく安全です。手を傷つけないために軍手も用意しておくと良いでしょう。ホイッスルは、家族や周囲の人間に危険を知らせるときに役立ちます。
☆寝室に本格的な防災グッズは必要ない?
防災袋のなかには数日間支援がなくても生活ができるよう、人数分×3日分のグッズを揃えるのが目安になるといわれています。
食料や着替え、その他のグッズを含めるとリュックに詰めるべき防災グッズの量は多くなりがちです。しかし、地震に遭った際には何よりも自分や家族の命を守るのが重要と言えます。たとえば、屋内で地震に遭ってしまった場合、長時間住居内に待機していると建物が倒壊するおそれや、火事などの二次被害に巻き込まれてしまうリスクが高まります。
建物内の火災は、煙が充満しやすく一酸化炭素中毒を起こしてしまいやすいので危険です。まずは、一時避難の際に必要最低限の物資を持ち速やかに屋内から出ることを考えましょう。寝室には、食料や水などの本格的な防災グッズを置かず、身を守るために必要な防災グッズを選んで置いておくと便利です。
一時避難で持ち出さなかった防災グッズは、余震が収まってから取りに行くと良いでしょう。食料や水、衛生用品などが入った防災袋は、劣化してしまうリスクを避けるためにも直射日光が当たらず湿気が少ない場所に保管しておきましょう。
☆寝室で地震の被害に合わないために気をつけるポイント
寝室で地震の被害に遭わないためには、家具の配置を工夫することも大切です。
まず、寝室に大きな窓や鏡などがある場合はベッドから離しておきましょう。地震で窓ガラスが割れたり、鏡が倒れてきたりすると、ガラス片が飛散して危険です。寝室に鏡を置く際には、割れてもガラス片が散りにくいタイプの鏡などを選ぶと安心です。
また、寝室にはタンスなどの大きな家具を置かないようにしましょう。寝室に大型の家具を置かなければいけない場合は、ベッドとの位置を離しておくと安全です。ベッドと家具の位置が近いと、家具が倒れてきた際にケガをしてしまうことも考えられます。
しかし、部屋のスペースが狭い場合は、家具とベッドの位置を離せない場合もあります、この場合は、耐震テープなどを使用し家具を倒れにくくするのも1つの方法です。家具の耐震強度を上げるためのテープは、ホームセンターなどで購入できます。
他にもテレビやパソコンなど、重量のある家具はテープなどで固定するようにしましょう。寝室で地震の被害に遭わないためには、壁掛けの時計などにも注意が必要です。壁掛けの時計などは、地震の際に落下しやすいため、けがの原因になることもあります。
☆まとめ
就寝時に地震などの災害に遭うと、とっさに身を守ることは難しいです。
しかし、寝室の家具の配置を工夫したり、避難に必要な防災グッズ置き場を枕元にしたりすることで、地震の被害を最小限に抑えられます。寝室に大型の家具を置く場合は、テープなどでしっかり固定するのを忘れないようにしましょう。夜間に避難をする際には、懐中電灯が必要になります。
枕元には懐中電灯やライトの機能が付いた携帯電話を置いておくと安心です。就寝時に地震が起きても避難ができるよう、防災グッズの準備は忘れないようにしましょう。
コメントを残す