また、東海及び南海トラフ大地震も発生する確率は高いと言われており、それに対する防災意識の必要性については皆さんも考えているのではないでしょうか。
地震は突然やってきますので、日ごろからの準備が大切です。準備の一つとして、防災カードを用意しておくことが有効です。
疾患やアレルギーも含めた情報を盛り込む
地震発生時は誰でも慌ててしまって、中々正常な判断を下すのが難しくなります。
防災カードに地震が発生した際どのような行動をとればいいかをあらかじめ記入しておくことで、慌てず避難することへの手助けになります。
防災カードには、住所や氏名、電話番号、血液型などの個人情報以外にも病気やアレルギーについての情報を含めて記入しておくようにしましょう。特に小さいお子さんがいるご家庭の場合は記入しておくことをおすすめします。
被災した場合、避難所には支援物資が届きますが、個人のアレルギーまで考慮して配布してくれることはあまり期待できません。そのため、自分でアレルギーがあることを主張しなければなりませんが、小さい子供には大勢の大人がいる前で主張することは難しい場合が多く、また自分がどの物質に対してアレルギーを持っているのか、よく分かっていない場合もあります。万が一お子さんと離れた場合を考えても記入しておいたほうが安心でしょう。
また、同じような理由で持病があるような方も記入しておきましょう。必要な薬の種類や逆に使用してはいけない薬の種類を早く判断することにもつながります。
避難所を家族会議で決めて記入
震災による被害を受けた場合、自宅にそのまま留まっていられるとは限りません。
例え本震で自宅には被害がなかったとしても、その後に来る大きな余震で自宅が倒壊する可能性もあります。そのため、大きな地震があった際の避難場所を家族全員で話し合っておきましょう。避難場所は大勢の人で混雑します。広い避難場所の場合、場所だけ決めても中々合流できないことがありますので、避難場所のうちどこか目印になるようなところまで決めておくとよいでしょう。
また、地震が平日の仕事中や通学中に起きた場合、電車が止まったり、道路の陥没で通行止めがあったりし、自宅近くの避難場所に避難できないことも想定されます。そのような事態に備えて、災害用伝言ダイヤルの活用方法について話し合っておくと良いかもしれません。
その他にも、非常持ち出し袋の中身のチェックや置き場所についても、家族全員の共通認識を持てるよう話し合っておきましょう。
話し合った後には、決めた避難場所まで徒歩や自転車で必ず行ってみることも大切です。下見しておくことで、避難するときの心の余裕につながります。
財布などに入れて常に携帯しよう
防災カードには、アレルギーや避難場所の他に、同居していない親族などの情報を書いておくことも大切です。よく携帯電話が使えるから大丈夫と考えている人がいますが、携帯電話を持ち出せない状況や電池切れの可能性もあります。自宅とは離れている親族の連絡先を書いておくことで、安否を知らせることも可能ですし、助けを求めることも可能になります。
防災カードは、被災した際の行動を予め決めておき、速やかな避難につなげるため作成するものです。あらかじめ決めておくものをよくマニュアルと呼びますが、防災カードとマニュアルの違いはその携帯性です。防災カードは各会社や市町村によって様々なものがありますが、どれも共通して言えることは、ポケットなどに入れて避難の際に邪魔にならない程度に持ち運べるものだということです。どんなに事前に準備をしても、実際に持ち歩いていなければ意味がありません。
地震はいつ起こるかわかりませんので、財布などに入れて必ずいつも持ち歩いて管理しましょう。また、地震は就寝時に起こる可能性もありますので、就寝時も非常持ち出し袋同様、すぐに持ち出せるところに置くようにしましょう。
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