「大は小を兼ねる」ということで、大人用で代用すれば良いだろうと考えがちですが、被災して実際に使ってみると、困る場面がありますので注意が必要です。
子ども用防災グッズは文字通り子ども用なので、大きさが大人用のものよりも小さいのはもちろん、子どもの安全や使いやすさを一番に考えて作られています。
子どもでも安心して食べられる非常食とは?
一口に子どもと言っても年齢によって違いはありますが、ある程度の年齢に達するまでは大人と同じ物を食べるのが難しかったりするものです。そのため、非常食は子どもでも食べられることを考えて選ぶ必要があります。子どもでも食べられる非常食にはどんなものがあるのか、年齢別に見てみましょう。
生後6ヶ月から1歳くらいの子ども一口に子どもと言っても年齢によって違いはありますが、ある程度の年齢に達するまでは大人と同じ物を食べるのが難しかったりするものです。そのため、非常食は子どもでも食べられることを考えて選ぶ必要があります。子どもでも食べられる非常食にはどんなものがあるのか、年齢別に見てみましょう。
・生後6ヶ月から1歳くらい
乳児にあたるこの年齢の時期は、主に母乳やミルクから栄養を摂ります。粉ミルクや水の用意は欠かせません。そのほかでは、レトルトタイプの離乳食も用意しておくと良いでしょう。市販の離乳食は、もともと外食先でも手軽に食べられるようにと加熱せずにそのままでも美味しく食べられるように作られているので、災害時にも便利です。
・2歳くらい
だいぶ大人と同じものが食べられるようになってきますが、子どもは大人以上に被災によるストレスを受けやすく、体力を失うのも早いものです。少ない量でも素早くエネルギーを補給できるものを用意しておくことが大切です。特におすすめなのはお菓子です。飴やチョコレートなどの甘いお菓子には心の疲れを癒しリラックスさせてくれる効果もあるので、備えておくと良いでしょう。グズグズ対策にもピッタリです。
・3歳から5歳くらい
もう少し大きくなって年齢が進んできてもお菓子はおすすめですが、それでは量が足りなくなってきてしまいます。大人なら多少の我慢はできますが、子どもはなかなか難しいですよね。幼児には缶詰のパンやマフィン、消化に良いレトルトのおかゆなどが良いでしょう。
また、子どもでも食べられる非常食を選ぶ際には気をつけるべきことがいくつかあります。第一にアレルギーです。我が子の体に合うものを選びましょう。次に、飴などの誤飲にも注意が必要です。更に甘い物は虫歯にもなりやすいので、防災グッズの中に歯ブラシを入れておくことも忘れてはいけません。
子どものために揃えたいグッズと注意点
防災グッズのなかには子どもでも使いやすいようなデザインのグッズが多数あります。子ども仕様のものでなくても、そのように工夫されたものを準備しておくといいでしょう。
たとえば、LEDライトなどの懐中電灯は操作が単純で簡単なものが多くあります。しかし、乾電池を使用しますので、乳幼児がいたずらしないように注意が必要です。乾電池が心配であれば、手回し式の充電器付きのものがありますので、そちらを購入しても良いですね。
子供は大人よりも免疫力が劣るものです。特に災害時は体力が劣るうえ、衛星環境も悪化しがちです。また、衛星面だけでなく、安全面にも目を配りたいものです。そのため、子供の安全と衛生を保てるようなグッズも揃えておきたいものです。
たとえば、防災頭巾やアルコール消毒ジェルなどがそれにあたります。防災頭巾はきちんと被れるようにサイズの合ったものを用意しましょう。消毒ジェルは大人も子供も使え、災害時のようにこまめに手を洗ったりできない環境では一役買ってくれます。
しかし、子どもが誤って飲んでしまうことがないように気を付けながら、保管・使用することが大切です。
子どものいたずら防止!防災グッズのおすすめ設置場所
せっかく災害時のために備えておいた防災グッズを小さな子どもがいじってしまい、中身がぐちゃぐちゃになったり壊れてしまったりすることもありますよね。
危険な物も入っているので、子どもの手の届かないところに設置しておく必要があります。だからと言って、絶対に手が届かないような押し入れの奥などに隠してしまうと、一刻を争う非常時になかなか取り出せなくて困るものです。
いたずら大好きな小さい子どもがいる家庭でのおすすめの設置場所は、やはり子どもの手が届かない場所となります。ある程度高さがあれば、あとは大人が手に取りやすいことを条件に選べば大丈夫です。
防災グッズの置き場所といえば、一番定番なのは玄関です。子どもがいるとなかなかサッと外へ避難することが難しいので、防災グッズを取りに行く手間だけでも省きたいものですよね。そんなときに、玄関なら靴を履くついでにパッと手に取って出ることができます。
また、屋外に置いておくのも有効です。物置きやストックヤードなどは普段子どもが入らないようにしている家庭が多いですし、家具の転倒や火災の危険がある家の中に入らずに準備することができます。意外かもしれませんが、庭に埋めておくというのも1つの方法です。
子供用の衣類はどのくらい備えたらいいの?
外出中に子どもの着替えが必要になったとき、手持ちがなくて困ったことはありませんか?
自分が羽織っているカーディガンを脱いで着せてやることはできるけれど、サイズが違いすぎて無理……なんていう経験もあるのではないでしょうか。あまりにも大きすぎて体のサイズに合っていない服を着ていると、かえって寒さを凌げなかったり、裾や袖を踏んで転んで危険な目にあってしまったりするかもしれません。これは日常だけでなく、災害時にも起こりうることです。
そのため、防災グッズの中でも、子ども用の衣類を用意するということはとても重要なのです。
では、防災グッズとして、子ども用の衣類はどのくらいの数を用意したら良いのでしょうか?
一般的に、防災グッズは被災後最初の72時間(3日分)を凌ぐことを目的として準備します。その期間を過ぎると、徐々に救援物資で間に合うようになってくるからです。そのため、子どもの衣類も3日分を目安に用意するといいでしょう。しかし、子どもはよく汗をかいたり汚したりするので、やや多めに用意することがポイントです。かさばるようでしたら、衣類用の圧縮袋に入れておくと鞄に入りやすくなりますよ。
子どもを守るために……しっかりと備えを!
愛する我が子を危険から守るのは親の義務であり、役目でもあります。
しかし、親も被災時には慌ててしまって、なかなか平常心ではいられません。そんなときでも必要なものを確実に持ち出せるように、日ごろ防災グッズをしっかりと備えておけば安心できますよ。
子ども用の防災グッズを用意するときに気を付けたいのは、子どもの成長と共に防災グッズの必要・不必要、入れ替えが必要になってくることです。定期的に中身のチェックをしましょう。
その際には賞味期限切れ間近な食料なども一緒に確認して、新しいものに入れ替えるといいですよ。
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