小さな子どもにとって防災グッズは見たこともない興味深い存在に映るものです。防災グッズを入れるリュックも目立つ色をしていますので、小さな子どもの気を引きます。
防災グッズは防災時に使用するものですが、子どもの手の届くところに置いておくと、いたずらしてしまう可能性があります。そのため防災グッズ置き場には気を使う必要があるでしょう。
そこで、防災グッズの適切な置き場や保管方法についてお伝えします。
一般的な防災グッズの置き場所は?
一般的な防災グッズの置き場を考える場合に基本となるのが、急な非難時にすぐに持ち出しが可能な場所に保管するということです。例えば、別棟の物置などにしまっておくと、すぐに取り出すことができず避難が遅れてしまうため、適切な置き場とはいえないでしょう。
複数の防災リュックを用意できるならば、寝室と玄関、そして車の中に1つずつ保管しておくのが理想です。災害発生から避難までの時間が短い場合は、着の身着のままに近い形で家を飛び出さざるを得ない可能性もあります。あらゆる状況に備えて、この3か所に保管しておくのがよいとされています。
つまり、保管場所を決めるための条件としては「すぐに持ち出しできる場所」という点が大事になります。また、置き場所はしょっちゅう変えるのではなく、固定することも大切です。「どこに置いたんだっけ?」とならないようにする点にも注意する必要があるでしょう。
子どもにとって防災グッズは気になる存在
一般的な防災グッズとしては、軍手や懐中電灯、手動ラジオそして食料などさまざまなものがあげられます。そして、これらがひとまとめに防災リュックに詰め込まれています。この防災グッズが入ったリュックが子供の目にも留まりやすい場所にあったとすると何が起こるでしょう?
防災リュックは黄色など目立つ色になっているケースがほとんどですので、子どもは「これは何だろう?」と近づいて触る可能性が高いです。子どもの好奇心を考えれば、手が届くところにあるとリュックを開ける確率は高いでしょう。
リュックを開けて出てくるものは、日常生活ではあまり目にすることのないサバイバルグッズのようなものです。多くの子供には宝物のように見えて興味をそそります。最終的には防災グッズで遊んでしまうかもしれません。
そうなると問題ですよね。例えば懐中電灯をつけたままにすれば電池がなくなりますし、保存食のビスケットをお菓子だと思って食べてしまうかもしれません。ハンマーやナイフ、缶切りなどでけがをする可能性もあります。防災グッズが子どもの手の届くところにあると、子どもの安全によくないだけでなく、いざというときに役に立たない防災リュックになってしまいます。
乳幼児のいる家庭に適した置き場は?
乳幼児がいる家庭の場合は、防災グッズに入れるものも増えるのが一般的です。
なぜならば、紙おむつや粉ミルク、乳幼児用の水なども入れておく必要があります。そんな乳幼児のように小さい子どもがいる家庭は、防災グッズをどこに置いたら良いのでしょうか?乳幼児には防災グッズの意味はわからないでしょうから、基本的には子どもの目に触れない場所に置けば大丈夫です。
しかし注意すべきこともあります。それは、しまい込みすぎないということです。しまいこんしまてはいざという時に取り出すのに苦労します。いち早く取り出せるという防災グッズの基本が守れる範囲で置き場所を探しましょう。
おすすめは、乳幼児の手が届かず大人にとっては取り出しやすい高さに置くことです。あまり高すぎては落下する可能性がありますので、腰から胸当たりの高さの場所に保管しましょう。
子ども用のリュックを用意して自分で持ち出せる場所に置く手も
乳幼児ではなくもう少し子どもが大きい場合は、防災グッズに興味をもったり、意味も分かってくる頃です。可能であれば、意味をしっかり伝え教えてあげましょう。
子どもが防災の意味がわかると、メリットが増えます。例えば、子ども用防災リュックを作って運ぶ荷物を分散することで、家族総合的に見ると運搬する荷物を増やせるようになります。
避難中に万が一子どもとはぐれてしまっても、子どもが自身の防災グッズを使用することができます。持たせられるようにするのも有効な防災対策となるでしょう。子ども用の防災リュックの保管場所は、大人用と同じく寝室や玄関などでよいでしょう。
防災グッズの意味を理解していればいたずらをすることもないはずなのです。避難時に子ども自らが持ち出せるよう、子どもの手が届く場所に置くことがポイントです。
置き場を考えるならここに注意!
子どもがいる家庭の防災グッズ置き場を考える際に、注意点する点を整理してみましょう。考慮する点は2つです。
まず1つ目は、子どもの安全です。防災グッズの中には、子どもが不用意に触れると危険なものもあります。特に刃物や火気などは注意が必要です。そのため、小さな子どもが手に触れられない場所に保管しましょう。合わせて、ナイフやライターなどは仮にバッグから取り出しても子どもが簡単に使えないようにしておくことも大切です。
2つ目に、災害時にすぐに持ち出せる場所に置くということです。ポイントとしては、子どもが幼いときは子どもの手が届かないところ、子どもも防災の意味を理解できるようであればむしろ子どもの手の届くところに置くということがポイントです。
災害時にできる人がスムーズに持ち出せるようにするのです。さっと持ち出せなければ命に関わる場合もあります。これらを考慮すると、防災グッツの置き場所を考えてみましょう。
適切な場所が見つからなければこの機会に棚などを設置して、置き場所を作ってみることも選択肢の1つです。
まとめ
乳幼児などの小さな子どもがいる家庭は防災グッズの置き場所には工夫が必要です。
子どもにとって防災グッズは興味の対象で宝物のように見え、いたずらする可能性があります。そうなると防災グッズが役に立たなくなったり、子どもがけがしてしまう危険性もあったりします。そのため、いざというときのために持ち出しやすい場所でありながらも、子どもの手の届かない高さの場所を確保して防災グッズを保管することをおすすめします。
子どもが大きくなったら、防災グッズの意味を理解させて子ども用リュックを用意し、子どもも取り出せる場所に置くといいでしょう。その場合は、決していたずらしないこともよく伝えましょう。
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