社会人が一日の多くを過ごすオフィス。
勤務中に災害が発生した場合、自分だけでなく仲間の身の安全も守る為にはどのような防災グッズを備えておくと良いか、
また、徒歩で帰宅しないといけなくなった場合や会社に宿泊しなければいけなくなった際、
あったら便利な物にはどのようなものがあるのでしょうか。
オフィスでできる事前対策
1.背の高い家具や収納棚の上に物を置かない。
2.デスクの下に資料や私物を溜め込まない。
3.PCなどのデータのバックアップはきちんととっておく。
4.ガラス窓の前に、倒れやすい物を置かない。
5.大型金庫・コピー機等が転倒、移動した時に人的被害が及ぶような場所には置かない。
6.転倒によって入り口を塞ぐような場所に収納棚等は置かない。
7.収納棚の上の方に重い物は置かない。
8.非常口の場所や、避難経路を把握しておく。
9.緊急連絡網を作成しておく。
災害時は電話が通じなくなることもありますので、部署ごとにSNSでグループを作成したりSNSを上手に利用し、安否確認が速やかに行えるようにしておくと良いでしょう。
オフィスの最寄りの避難所やハザードマップを確認しておいたり、災害情報を収集する人・備蓄している防災グッズを取り出す人など、いざという時にそれぞれが行動できるよう、事前に役割分担を決めておくことも大切です。
オフィスに備えておいたほうが良いもの
身の安全を守る為の物
・助けを呼べる笛
・頭部を守る防災頭巾や厚めのタオル
・軍手
・止血に使用できる食品ラップ
・救急セット
避難・徒歩帰宅をする為の物
・地図
避難や徒歩帰宅の際、スマホで地図を見ると電池がなくなってしまいます。緊急の連絡の為にスマホは使わず、簡易的な地図でも良いので用意しておくと安心です。
・スニーカー
特に女性などはヒールのある靴を履いている方も多いと思うので、
避難や徒歩帰宅の際、歩きやすいスニーカーなどを置いておくと便利です。
・マスク
建物が倒壊すると大量の粉じんが発生するのでマスクを用意しておくと便利です。
・リュックサック
両手が塞がらずに背負って移動できるものがあると便利です。
・携帯電話の充電バッテリー
電気が止まってしまった場合、充電コードだけ持っていても意味がなくなってしまうので、移動中でも充電できるようなモバイルバッテリーを持っておくと良いでしょう。
・携帯カイロや冷却シート
場は携帯カイロ、夏場は冷却シートがあると、徒歩で帰宅の際や避難の際にとても助かります。
・雨具
徒歩帰宅中や避難中の急な降雨の際に便利です。
・ラジオ
外を歩いている最中、スマホで情報収集をしすぎるとスマホの電池がなくなってしまいます。簡易ラジオを持っていると、公共交通機関の運転中止や再開なども移動しながら知ることができるので便利です。
オフィスで寝泊まりする為の物
・飲料
備蓄は3日分が最低のラインだと言われています。人が1日に必要とする水分量は平均1.5リットル。
可能であれば、1人あたり1.5リットルの水を3本ずつ備蓄できたら良いですが、最低でも1人1本ずつはあると安心です。
・食料
食料の備蓄には乾パンなどの長期保存ができるものはもちろん、カロリーが高い板チョコなどもおすすめですが、できるだけ普段食べている食事に近いものとして、長期保存ができるインスタント食品、レトルト食品、缶詰などの賞味期限が長いものや、お湯や電子レンジなどを使用しなくても食べられるものなどを用意しておくと良いでしょう。
・簡易トイレ・または大小のポリ袋と新聞紙
災害時は断水が起きる可能性も高く、そうなるとトイレがあっても水を流す事ができなくなります。簡易トイレがあると安心ですが、用意するのが難しい場合はポリ袋でも代用できます。汚れよけに大きなポリ袋を便器の内側に敷き、用を足すときは細かくちぎった新聞紙を入れた小さなポリ袋を持ち込み、排せつ物を中へ入れ、口をしばって捨てると良いです。
・防寒対策のバスタオルやブランケット
・生理用品
・常備薬や普段服用している薬
・下着や洗面用具など
・替えのコンタクトや眼鏡
・LEDランタンなどの照明器具
まとめ
人が一日24時間の中で、約3割の7時間前後は外出していると言われています。
外出先での被災の場合は準備も限られてしまいますが、自宅並とはいかなくてもオフィスでも最低限の備えをしておけたらいざという時安心です。
“非常食は最低3日分用意しておく必要がある“と言われていますが、それは、災害発生してから3日間は生存者の救助が優先されるからです。
支援物資の配給等が本格化するのは4日目以降であることが多く、その間自分達自身で生命を維持しなくてはなりません。
大切なものは人それぞれです。備えておきたい、自分にとって必要なものも考えてみましょう。
参照・参考サイト
あなたのオフィス、こんな状態になっていませんか?
http://www.joifa.or.jp/pdf/earthquake_20120215.pdf
もしもの時、日本の企業のほとんどが危ない?!現役社会人150人に、会社の防災の実情を聞きました
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