非常食の賞味期限はこまめにチェック!水の入れ替えも忘れずに

14 (1)
Pocket

災害用の非常食には賞味期限があり、できるだけ長いものを選んで購入しようと考えるものです。

しかし、水の賞味期限は気にしていますか?水は食品のようにわかりやすく傷むことはありませんが、古いものはやはり味や品質の点で問題がでてきます。定期的に期限を確認して、入れ替える必要があります。

今回は、非常食としての水の賞味期限、期限が切れた水の使用用途など、水の備蓄に関してのあれこれをご説明します。

水の賞味期限って気にした方がいいの?

災害用の非常食は、定期的にチェックして、賞味期限が切れないように気を配る必要があります。

それは、水に関しても同じです。水は、密封されていればいつまでも腐らないようなイメージがあるかもしれません。備蓄用の水として、ペットボトルに入ったミネラルウォーターなどを準備することが多いですが、そのペットボトルにも期限があるからです。

ペットボトルに書かれている水の期限は、おいしく飲める「賞味」期限です。飲めなくなる「消費」期限ではありません。そのため、その日付が過ぎたからと言ってすぐに飲めなくなるわけではありません。しかし、密封されていても水は少しずつ変質していきます。これは、もともとペットボトルに使われているプラスチックが、ほんの少しだけですが空気を通す性質があることと、詰められている水の処理の仕方などが関係しています。

幼児や高齢者などはもともと免疫力が高くはありません。さらに、災害の際には、大人も含めストレスなどで胃腸を痛めてしまうかもしれません。水は命をつなぐうえで大事な食糧ですから、古い水で体調を崩すなどということは回避したいものです。定期的に新しいものと入れ替えるようにしましょう。

水の賞味期限はどれくらい?

ペットボトルの水の賞味期限は、大体2年程度です。

しかしメーカーなどによって違いはあり、1年ほどのものもあれば、災害用として長期保存を目的に作られていると、5~10年ぐらい持つものもあります。小さいペットボトルの方が水の賞味期限は短めで、2リットルといった大容量の方が長めになります。水の変質は空気に触れると起こります。ペットボトルが小さいと、プラスチックを通して空気に触れる面積が大きくなるため、賞味期限が短くなるのです。

賞味期限や変質は、詰められる時点の水に含まれている細菌の量も関係しています。長期保存用の水は、大きなペットボトルに入れられ、念入りな殺菌処理も施されています。一方、天然水は風味を損なわないように殺菌処理をせず、ろ過して細菌を取り除いているだけの場合があります。

短期間で飲む分にはおいしく味わえて良いのですが、長期保存という点では、微量に残った細菌が問題となるのです。

非常食の賞味期限はこまめにチェック!水の入れ替えも忘れずに

賞味期限の切れた水も有効活用

災害時用に備蓄する水の量は、意外に大量になってしまうものです。

その賞味期限をうっかり切らせてしまうと、量が多い分、破棄するのに手間がかかります。しかし、期限が切れたからといって、すぐさま処分する必要はありません。備蓄用の水は、飲用や調理以外にもたくさん用途があるからです。

例えば、レトルト食品を温めるために使う場合、水の期限はあまり関係ありません。食器の汚れを拭き取ったり、顔や手を洗ったりする場合、期限が少し切れた程度なら大丈夫でしょう。また、停電時は水洗トイレの水が流れなくなりますが、まったく流さないと不衛生になります。古くなったペットボトルの備蓄水を使って流すことができます。

スペースと相談しながら、期限の切れたペットボトルの水でも役に立つ機会は数多くあるのです。

水道水を保存したら賞味期限はいつ?

わざわざペットボトルで購入しなくても、水道水を保存できたら備蓄が楽になると考える人もいるかもしれません。

それでは、水道水は保存できるのでしょうか?水道水には殺菌用の塩素が入っているので、ポリタンクなどでおよそ3~5日くらいなら保存が可能とされています。しかし、塩素はだんだん揮発して減っていくことと、容器に詰めるときの細菌の量によって、保存できる期間が異なります。また、3~5日というのは、冷暗所を条件とした保存期間です。冷蔵庫が使えない災害時で暑い季節だと、飲用水として保存できる期間はかなり短くなります。

飲用や食用を目的として水を備蓄したいのであれば、ペットボトルの水の方が適しています。

賞味期限以外に注意すべき点は?

非常食として水を備蓄するときには、賞味期限以外にも注意しておきたいポイントがいくつかあります。

まずは実用性です。賞味期限から考えると、水は大容量のボトルの方が長期保存が可能になります。しかし、災害時に避難所へ移動する際、大きいペットボトルしかないと、多くは運べません。せっかくたくさん備蓄していても、あまり持って行けないということが起こりかねないのです。賞味期限が短いとしても、家族が各自で携帯できるよう、小さいペットボトルも用意しておくことをお勧めします。

また、保管場所も大切です。建物が倒壊して入れなくなりやすところに水を保管していると、いざというときに使用できず無駄になってしまいます。それを回避するために、持ち出しやすく倒壊の恐れが少ない場所に保管するようにしましょう。

また、一か所にまとめて保管しないことも大切です。ある程度、食料や水を分散して保管すると、もしもの時に安心です。

非常食の賞味期限はこまめにチェック!水の入れ替えも忘れずに

まとめ

ペットボトルの水にも賞味期限があります。

他の非常食と同様に期限をチェックし、定期的に入れ替えましょう。しかし、賞味期限が過ぎてもすぐに捨てる必要はありません。多少賞味期限が過ぎていても、食用や飲用以外の用途で役に立ちます。

また、水に関しては保存期間の長さだけでなく、実際の使い勝手や保管場所なども考えて用意しなければなりません。万が一の場合にしっかり持ち出せ、有効利用できるように、日頃の心がけでが大切です。

今回の内容をぜひ参考にしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です